邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20190709 2つの選択肢のデザイン

より無駄なく、よりシンプルに。

 

デザインは、そういった方向性に進んでいます。

確かに、重複した情報は削るべきですし、余分な要素は混乱のもととなるので、その考え方には強く賛同します。

 

しかし、そのシンプルさが度を超すと、肝心の「必要な情報」まで削ってしまわないか、というのが最近私が感じる課題であります。

 

特にそう感じるのが、選択肢が2つの場合のデザイン。

 

例えば、以下の画面をご覧ください。

 

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執筆時現在の画面

 

これは、iPhoneのMusicアプリの検索画面です。

最上部が検索バー。その下は、「Apple Music」内と「Your Library」内のどちらを検索するかという選択肢を表しています。


この選択肢、スクリーンショットの画面では、「Apple Music」と「Your Library」のどちらが選択されているでしょう?

 

もしかしたら大半の方は、正解である「Apple Music」と言い当てられるのかもしれません。

 

しかし、そうであってもこの画面だけを見て、「背景がベタ塗りされている方が選択されている対象である」というデザインルールは伝わりづらいのではないか、と思うのです。

(実は私自身、この画面の中では「Your Library」の方が文字が際立って見え、そちらが選択されているように感じています。)

 

 

この誤解を避けるためには、以下のような方法を考えてみました。

 

Plan 1…選択されていない方の文字を薄くする。

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Plan 1

 

Plan 2…選択されている方の文字を大きくし、下線強調する。

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Plan 2

 

Plan 3…選択されている方を矢印で示す。

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Plan 3

 

Plan 3に至っては、ファミコンファミリーコンピューター)時代のRPG画面を思い出すようで、スタイリッシュさに欠けるのは重々自覚しています。

 

しかし、どれだけシンプルでスタイリッシュなデザインでも、100%のわかりやすさが確保されていなければ、それはデザインとしては完成ではないと思っています。

 

 

まずは身の周りから。

 

iPhoneほど大衆に影響を与えるデザインでなくても、私たちが日頃からデザインワークをする場面はたくさんあります。

 

例えば、身近な業務で作成する文書や伝票一つから、皆さんに正しく伝わる「作品」づくりを目指していきたいものです。

20190708 励ます詞

少しでも私のことをご存知いただいている方ならお気づきかと思いますが、私は「頑張れ」と人を応援する歌を書きません。

 

その理由ですが、無責任に励ますことに違和感があることと、私なんかに励まされても嬉しくないだろう、という思いが根底にあることによるものと自己分析しています。

 

4月に当ブログに掲載した作品「変わりたい、変わりたくない」も、メッセージソングというより、あくまで自分の心の整理の捌け口のようにして生み出されたものです。

 

 

kuniaki.hatenablog.com

 

 

ところが先日、友人より、この「変わりたい、変わりたくない」に触れて、「心が下降気味だったが、もう一度頑張ってみようと思った」という感想をいただきました。

 

その方も作詞をされているのですが、最近、作詞特有の「制限」に悩まれている中で、この「変わりたい、変わりたくない」に「自由さ」を見いだし、もう少し自分に素直に書こうと思い直せた、という経緯だったそうです。

 

直接的で無邪気な応援ソングは作れませんが、それでも私の作品が人の役に立てたことは純粋に嬉しいもの。

 

それが、無理をせずに自分に素直に生み出された作品が、人の背中を押せたのであれば、本望です。

 

 

世に広く知られていない当方の作品ではありますが、こうして時折いただく感想は、逆に私にとっても大きな励みになっています。

 

継続すれば、いいことがありますね。

20190705 自転車通勤ツール(ワイヤレスイヤフォン篇)

以前、私の自転車通勤ツールとして、背中がムレにくいリュックサック「deuter GIGA」をご紹介しました。 

 

kuniaki.hatenablog.com

 

今回は、自転車通勤ツールご紹介第2弾として、ワイヤレスイヤフォンを取り上げたいと思います。

 

リュックサックのときは、アレコレと条件を並べましたが、自転車走行時に装着するワイヤレスイヤフォンを選ぶうえでの重要条件はただ一つ、

 

「耳を塞がないこと」。

 

これにつきます。

 

2019年7月現在、イヤフォンを装着しながらの自転車の運転は道路交通法違反ではありませんが、警察の方から呼び止められ、指導を受ける可能性は非常に高いと言えます。

そうでなくても、耳を塞いでの自転車走行は身の危険を感じるので避けたいところ。

 

ec-club.panasonic.jp

 

この「耳を塞がない」という条件だけで、ほとんどのイヤフォンは淘汰されるわけですが、現時点で、該当する製品は大きく分けて「ambie wireless earcuffs」か、SONYの「オープンイヤーワイヤレスステレオヘッドセット」になろうかと思います。
※肩に乗せるスピーカー等もありますが、それは周囲への音漏れが気になるので、除外。

 

 

 

 

私は、より耳が開放された「ambie wireless earcuffs」を選択しました。

 

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ambie ウェブサイトより

 

上記写真からもわかりますが、その名の通り「イヤーカフ」。

耳の端に挟めるだけで、耳の穴を全く塞ぎません。

 

このような形状でちゃんと音が聴こえるのか、と半信半疑で購入いたしましたが、驚きました

どれだけ周りに車の往来があろうと、音楽はしっかり聴こえます。

さすがにベース音等の低音を楽しむことはできませんが、自転車走行時のBGMとして音楽を聴く分には全く申し分ないクオリティです。

 

気になるバッテリーの性能ですが、週に5~6日、片道20分の自転車通勤をする私の場合、バッテリーは3週間程度もちます。

 

もちろん、自転車に限らずランニングでも効果を発揮するでしょう。

「ambie wireless earcuffs」。気になる方はぜひお試しください。

 

 

テクノロジーの進化はすさまじいものです。これからも、私たちの生活を快適にするプロダクトが誕生した際には、積極的に導入していきたいと思っております。

 

 

 

20190701 ブログデザインフォーマットの統一化に関するささやかなご提案 〜「次」を押して過去へ?

「前」というのは少し厄介な言葉で、二面性があります。

 

「前だけを見て進む」という時の「前」は未来思考な感じがしますが、「前はこうしていた」と振り返るときの「前」は過去に関する言及になるからです。

 

さて、ここで、典型的なブログのレイアウトをご覧ください。例として、大手のアメブロを取り上げてみます。

 

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アメブロ(記事は中略しています)

 

見ての通り、記事の下部に「前ページ」「次ページ」というボタンあります。(赤枠部)

 

さて、「前ページ」というボタンは、一つ新しい記事と古い記事のどちらにジャンプすると思いますか?

 

正解は、一つ新しい記事です。

 

 

従って「次ページ」をクリックすると、一つ古い記事に進みます。

 

以下のウェブサイトでも同様です。

 

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英語表記(記事は中略しています)

 

表記は、英語となっておりますが、「PREV」が新しい記事「NEXT」が古い記事へとジャンプします。

 

トップページとして最新記事に着地して、一件ずつ遡るように読み進めていくというブログの中では、「次/NEXT」が古い記事への合図であることに異論はありません。

 

しかし、時間を表す言葉の印象としては、「次」が新しい記事への合図である方が自然であるように私は思います。

 

 

そんな思いを抱えながら様々なブログのデザインを見て回りましたが、

 

livedoorブログに見つけました、しっくりするデザイン。

 

最新記事を開くと、一つ古い記事を閲覧するためのボタンが「前の記事」となっております。

 

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livedoorブログ(記事は中略しています)

 

今見ている記事よりも以前に書いた記事だから「前の記事」。こちらの方が理に適っていると感じませんか?

 

 

…と、問いかけはしましたが、どちらを自然に感じるは人それぞれではあります。

 

ただ、このようにデザインによって真逆の表記が存在するのは混乱を招くもとです。

 

ぜひ、ブログのデザインフォーマットに関する統一規格等を整えることで、スッキリさせてはいかがかな、と思っております。

 

そして、その際は「前/PREV」「次/NEXT」という解釈の多様性を生む表現ではなく、「古い記事/OLDER」「新しい記事/NEWER」というようなボタンにするとよいのではないかな、と思った次第です。

ラブラドール

歪な形のビーカーの中
ガラス棒で混ぜてくれてないと
寄り添うことのできない粒子が
偶然生み出した極彩色

 

日常と非日常がぶつかり
違和感だらけの一体感で
針がどの方位も差さないまま
進む様はまるで国際色

 

安定に楔刺す
居心地の良い場所など捨てて
撒き散らす 雪と毒 そして弾ける

 

不明瞭な理想を 創造しながら
突破していくよ レッテル剥がして
迷路も 武器を装備しないまま
パーティを組んで 劣等感超えて

頭を捕られてしまえばもはや動けない
気性の激しい手足をうまく操り
理性が弾けるひと時を彩り続けよう

 

君の心を見事に洗った
虹も次に振り向くと逃げてる
ひとつの綺麗な筋を描いた
飛行機雲も2分で消え去る

 

針の先 薄い氷
立ち位置はどこだって構わない
敗と苦を咲き誇って 綺麗に枯れましょう

 

不明瞭な理想を 創造しながら
突破し続けてる レッテル剥がして
迷宮入りする 相愛を綴り
パラダイスを築く 歴史を創るよ

20190628 音楽の「キー」について

大学時代、ギターのコードがなかなか覚えられなかった私は、「パワーコード」の存在を知ってからというもの、がむしゃらに弾いては録音して、気に入った響きの流れを繋ぎ合わせて作曲的なことを実践。

 

メロディラインも、自作の(パワー)コード進行を聞きまくって鼻歌を歌いまくり、好きな旋律を探す旅に出ておりました。

 

時が経ち、バンド「メイソウパレット」を結成してから、メンバーより私の楽曲「夜明け前」がサビで転調しているという指摘を受けます。私自身はそこで起きていた違和感に気づけませんでしたが、信頼のおけるメンバーからの助言だったので素直に聞き入れ、自然な流れになるようコード進行を調整してもらうという出来事がありました。

 

その後、私は徐々にギターからMacbookによる音楽制作にシフトし、作曲はベースラインの打ち込みから始めるようになります。

 

そして、曲が形になると、これまでコード進行をなぞるだけだったベースでは物足りなくなり、動きのあるベースを求めるように。そのとき、その「動き」の作り方で行き詰まりました。

 

メロディラインは鼻歌で探せるのに、ベースラインは鼻歌でイメージを作り上げても、打ち込みをする際に正確に音を探し当てられないのです。

 

「きっと『キー』がわかれば、音も探しやすいのだろう」ということは何となく察していましたが、自分の作った曲がどのキーなのかを知る術すら、どれだけ調べてもなかなかわかりません。

 

そんなとき、ようやく以下のページに出会いました。

 

masatomy.com

 

私のような感覚で音楽を作ってきた者にピッタリの解説です。このサイトでの結論は、「曲の区切りとなる締めの箇所でしっくりくる音が、その曲のキーである」という説です。

 

「まさか」と思い、自分の作ってきた曲で調べてみると、確かにAメロ、Bメロ、サビの終わりが全て同じ音で終わることが多く、逆に修正前の「夜明け前」は確かにサビだけ終わりの音が異なっていました。

 

このときの、無意識のうちに「理論」の上に立っていたことに対する何となくの悔しさ、恥ずかしさ、そしてちょっとした嬉しさは、とても複雑な感情でした。

理論の、理論たる凄みとでもいいましょうか。

 

そして、キーがわかったところで、実際そのキーの曲では、どの音の組み合わせになるのだろうと思い、検索の果てに行き着いたページはこちらです。

 

ameblo.jp

 

ここでは、各キーによって変わる#や♭の箇所がわかりやすくまとまっております。

 

上記の二つのページのお陰様で、随分曲の作り方が変わってきましたし、今更ながら高校時代に音楽教師が語っていた「調」の説明が徐々にわかってきました。

 

30代中盤にして、少ーしずつ音楽理論の勉強が進んでくるという、きっと日本で一番スローな学習者ではありますが、それが自分の納得のいく曲作りに反映されていくのは大きな喜びです。

 

よく閲覧するページのブックマークがてら、恥を承知で私の音楽知識に関する現状を記しましたが、キーのことがどうしてもわからないと悩める方がもしいらっしゃれば(そんな人いない?)、お役に立てれば幸いです。

20190621 「以下」「以上」「未満」とあと一つ

文書作成時にストレスを感じるのが、ものの範囲を示すとき。


ある基準を含む時は、「以下」と「以上」という簡潔な表現があります。

しかし、問題はその基準を含まないとき。

きっと多くの方は、「未満」と「を超える」と表現しませんか?

 

 

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「未満」という体言止めに対して、「超える」という動詞を並列するのもモヤモヤしますし、表などを作成する際に「を超える」のためだけに幅を広げないといけないのも億劫です。

いっそのこと、令和発の新語として発明を試みた方が良いと思っています。

 


大切なのは、使いやすさや馴染みやすさ。

私は、以下の2点が重要だと思います。


・二字熟語であること
・「以上」と母音が似ていること。


一つ目の「二字熟語であること」について。

先ほども述べた通り、「未満」と並べた際に文字数が合わないと、レイアウトをする上で美しくありません。
せっかく字数の自由が利く新語開発なので、ここにはこだわるべきでしょう。

 

二つ目の「『以上』と母音が似ていること」ですが、「以下」と「未満」が奇跡的にも同じ母音で構成されています。

このため、「を超える」にあたる新二字熟語についても、「以上」と母音を合わせることで、日本人の耳と口に馴染む言葉として定着が早まるものと思っています。

 

これらを踏まえ、私なりに考えてみました。

その答えは…

 

「既超」(キチョウ)。

 

「未満」は「未だ満たず」。

それに対する「既に超える」としての「既超」が、程良い対比となっているかと。

また、「既超」は「以上」との母音の統一も達成しております。

 

「1,000円未満、1,000円以上」
「1,000人以下、1,000人既超」


いかがでしょう?

 

言葉は、多くの方が使うことで市民権が得られていきます。
よろしければ、皆さんで使っていきませんか?

 

そして、いずれは広辞苑への掲載を目指していきたいものです。