邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20190826 ASKAさんのCHAGE and ASKA脱退について

約一カ月前、CHAGE and ASKA(以下、C&A)の再始動についての記事を書かせていただきました。

 

kuniaki.hatenablog.com

 

上記の記事及び以下に記す内容の前提として、私は基本的にChageさん、ASKAさんのどちらかに偏った考えを持っているつもりはないことをお伝えしておきます。

さて、2019年8月25日、C&Aデビュー40周年の節目に、ASKAさんがC&Aからの脱退を宣言しました。

昭和から平成にかけて音楽の一時代を築いたC&A。2009年より無期限活動停止中だっただけに、突然のデュオ解体と比べてインパクトは大きくなかったものとは思いますが、ASKAさんが薬物事件を引き起こしているだけに、ファンの間では様々な意見が飛び交っています。

上記の過去記事にて紹介した通り、ASKAさんは、薬物事件よりも前にChageさんがASKAさんを不快にさせる"何か"を起こしたようなメッセージを発信していました。

そして、今回の解散宣言において、それが2004年頃のことであったことが明らかになっています。 

 

www.fellows.tokyo

 

ASKAさんは2004年以降14~15年にわたってC&Aの解散を望み続けていたという主張です。ASKAさん側から発信されているこれらの情報を読む限り、薬物事件とC&A解体劇には直接的な関係がないことがわかります。

しかし、Twitterや各種ニュースサイトのコメントを見ると、Chageさんが可哀相であるという論調が目立っております。

 

これらは、ASKAさんの記事を読んでおらず、イメージだけでASKAさんを批判しているに過ぎません。

 

さて、こうなってくると、大切なのはChageさんからのコメントになります。

本来であれば、解体のきっかけと言われている「2004年の出来事」について言及をし、何があったのかをしっかりと伝えるべきところです。

もし、両者の約束事としてその具体的な内容については伝えられないにしても、「2004年からのすれ違いが理由でASKAさんの脱退に至った」ことを認める、もしくは認めない旨を説明した方がよかったでしょう。

 

しかし、発信されたコメントの趣旨は「大変残念です」ということ。

30年近く二人を応援している者からすると、正直、このChageさんの姿勢はやや卑怯だな、と思いました。

 

ASKAさんは薬物事件などの影響で世間からバッシングを浴びやすく、負のレッテルが貼られやすいポジションにいます。

その対岸にいるChageさんとしては、「この状況を残念に思う」旨を伝えるだけで、確かに世間から同情される側に回ることが出来るからです。

しかし、2004年に何があったのか。 そのことが明らかになるまでは、このC&A解体のきっかけがどちらにあったのかは断言できないのでしょう。

そんな中、法を犯したことがあるということを理由に、今回の脱退劇について、Chageさんが正・ASKAさんが悪と決めつけている大衆の反応が悲しく、そして恐ろしく思いました。

20190823 音楽の価格と価値

最近、作詞に大変時間がかかってしまう旨をお伝えしましたが、その延長線上でふと疑問に思ったことがあります。

それは、「なぜ音楽は一曲一曲の価格が同じなんだろう」ということ。

時間をかけて壮絶な生みの苦しみを経て作られた作品も、天才的なひらめきで一気に仕上がった作品も、一曲250円です。
多くのミュージシャンの力を借りてレコーディングされた壮大な作品も、自分でギターを演奏した弾き語りも、一曲250円です。

そういえば、アルバムにおいても10曲入りと15曲入りのCDが同じ価格で売られることも多々ありますね。

 

これが例えば絵画になると、一枚一枚の価格はそれぞれで決まっていき、額としても数千万円、もしくは数億円の値が付くことも。

きっとその違いは、ビジネスとしての仕組みが仕上がっているか否かなのでしょう。

 

絵画の価格は、基本的にオークションで定まっていきます。

その絵に込められたストーリーや時代背景、絵自体の存在意義等の「付加価値」に対して、是が非でも手に入れたいという思いのぶつかり合いが落札価格を押し上げていきます。

一方、音楽については、かつてはCD、現代では配信という物理的なモノがない形で、一つの曲を均一な質を保ちながら作品を普及させられる術を持っています。

これが、「音楽作品はマスターテープにのみ残せることとし、その所有者しか聴くことができない」という状況になれば、そのマスターテープには絵画並みの価格がついたのかもしれません。

ただ現実として音楽業界は、生み出された作品を、それらを広く拡散させることで収益としていく道を選んだことになります。そのプロセスにおいて、一曲一曲に個別の価格をつけていくことは不可能だったのでしょう。

音楽は、拡散されるからこそ、コンサートがあり、合唱があり、カラオケがある、ということを考えれば、その選択は必然だったものと思われます。

 

しかし、以下個人的な独り言ですが、配信文化が浸透し、音楽が「風景」のような立場に変わってしまったように感じます。

価格=価値とは決して思っておりませんが、音楽が「特別でないもの」のように捉えられ始めているのではないでしょうか。

私のような素人が作った作品でも、生みの苦しみは大いに感じておりますし、愛着を感じて下さる方もいます。

それが、プロの楽曲となると、作詞・作曲・演奏・歌唱・レコーディング・ミックス・マスタリング…その全てのプロフェッショナルが集まって作り上げられるわけです。

楽曲の一つ一つが、もっと尊く思われる世の中であるといいな、と思いました。

 

※私の作る楽曲が250円だったり統一価格であることに不服である旨を伝える記事ではありません。あくまで、プロの皆様の視点を想像した上での記事であることをご理解いただければ幸いです。

20190822 赤い・黄色い・紫色の、の違い

赤い
青い
白い
黒い

黄色い
茶色い

紫色の
緑色の
灰色の

違いについて。

 

「赤い」や「青い」に習って、「黄い」(きい)や「紫い」(むらさきい)といっても違和感がありますし、

逆に「赤色い」「灰色い」とも言いません。

 

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写真ACよりでおさんの作品

このことを、昔から疑問に思っていました。

「同じことを考えている人がいるかな」と何気なくインターネットで検索したのですが、同じ考えを持つ人どころか、この疑問への回答にあっという間に辿り着いてしまいました。

 

現代の日本語において基本色名と言える色は、基本色名は「赤」「青」「白」「黒」の4色であり、これらは古代から用いられている。他の色は、鉱物植物名などからの借用が多い。

古代からある色が上記4色である事実は現代日本語においても、その使い方の中に見られる。この4色は形容詞があり、「赤い」「青い」「白い」「黒い」という。また、「アカアカと」、「シラジラと」、「クログロと」、「アオアオと」のように副詞的用法を持つ色もこの4色のみである

黄は「黄色い」、茶は「茶色い」というように「色」を含めないと形容詞として使えない。この「黄色い」「茶色い」という形容詞は江戸時代後期から定着したものと思われる。

他の色名は、漢語・外来語も含めて、例えば名詞が後続する場合、「緑の」「紫の」「紺の」「ピンクの」あるいは「緑色の」「紫色の」「紺色の」「ピンク色の」というような形容詞の代わりとなるような表現はあっても、形容詞そのものとしては使えない。

出典 - 「色名」Wikipedia

 

つまり、「赤い」等の「●●い」で表せるものは、日本に古来からあった色名であることの証ということでしょう。

私たちが何気なく用いている言葉が、千年を超える歴史を通じて成り立ってきたものであると実感できる事例ですね。

感慨深いものがあります。

 

 

余談ですが、長年の疑問を一気に解決してくれた知の集合体「Wikipedia」の素晴らしさを改めて感じました。

最近テレビや新聞で、ウェブ上のフェイクニュースへの警鐘を鳴らす機会が多く見受けられますが、 相手は、世界中の知恵と知識が集まる受け皿としてのインターネットの世界。

その運用の精度が高まっていけば、人類は、それぞれがもっと積極的かつ能動的に情報を探し、情報を生み出していくようになるでしょう。

 

本日の写真:でおさんによる写真ACからの作品

20190816 「リボ払いでポイント還元」にはご注意を

夏休み・お盆休みに、「調子に乗ってクレジットカードで普段より多く出費してしまった!」という方、いらっしゃいませんか?

そんな方へ救いの手を差し伸べるかのように、クレジットカードの引き落とし時期が迫ってくると、引き落とし額を定額にする「リボ払い」への切替の案内メールが、カード会社から届きます。

そして、その案内には決まって「最大5,000ポイントプレゼント」といった謳い文句がつきものです。

 

5,000ポイントと聞けば、とてもお得に感じる方もいらっしゃるでしょうが、果たしてそのポイント欲しさに、安易にリボ払いに切り替えていいものでしょうか。

 

私はそうは思いません。

リボ払いには、手数料が発生するからです。

 

例えば、私に毎月熱心にメールを送ってくださるYahoo! JAPANカードを例にとります。

YJカードのキャンペーンは、「後リボ」を設定した場合、リボ払いとした元金の10%が還元されるもので、その上限が5,000ポイントとなっております。

仮に、上限の5,000ポイント欲しさに、その最低ラインである50,000円分の支払をリボ払いに切り替え、月々の返済額を初期設定通り5,000円*1で手続きするとします。

このリボ払いの手数料は、前月末時点での利用残高に対して、実質年率18.0%を乗じた額となっているので、5,000円×10回による返済プランは以下のようになります。

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返済シミュレーション

この表から、手数料が10ヶ月かけて4,125円発生し、欲しかった5,000ポイントの内、実際に手元に残るのは(1円=1ポイントと仮定すると)875ポイントとなることがわかります。

本シミュレーションは、はじめに手続きした当初残高50,000円だけを対象に組んでいるので、その翌月に同じカードで支払った分も加算すると、最終的に支払うリボ払いの手数料はあっさりと5,000円を超えてしまうでしょう。

 

もちろん、月々の返済額を高めに設定すると、手元に残る実質の特典ポイント数も高くなることも確か。

何事も、まずはしっかりと情報収集をして、取捨選択をし、慎重に手続きを行うことが肝要です。

 

【余談】
Yahoo! JAPANカードの特典は、2019年8月より従来の「期間固定Tポイント」から、「PayPayボーナスライト」に変更となりました。

これに限らず、アルペンドトールがTポイントから脱退した一方で、PayPayの台頭は地方の小さなショップをはじめ目に見えて進んでいるように、ポイント業界・キャッシュレス業界は常に変化し続けています。

なお、PayPayを導入する企業・店舗が急増しているのは決済手数料が期間限定で無料だからであり、今後有償になった際に、使用できる企業・店舗がどの程度残るかは未知数です。

この辺りも、上述の通り、常に情報収集を進めながら、ポイント・チャージ額が無駄にならないように注意したいものです。

(本記事の内容は、全て執筆時時点での情報です)

 

*1:月末のリボルビング残高が200,000円を超えると、月々の最小支払額は、自動的に10,000円となるそうです。

台風が過ぎるまで

今日の夜から明日にかけて

僕らの街で台風が暴れるらしい

からしっかり雨戸を閉めて

雨と風から身を守ろう

 

速く流れ行く雲の隙間から

一筋の陽射しが貫通したら

その瞬間から新たなスタートが切れるよう

閉め切った雨戸の中で力を蓄えるんだ

 

慌てても時は早くは過ぎてくれない

一分一秒、相変わらず無表情で消えていく

それならその時間を無理をしてでも

笑顔で彩っていこう

 

自然のご機嫌は一度として損ねたくないけど

こればかりは避けられないなら

歴史上必要な時期だったと後に誇れるような

今を生きていこう

 

台風が過ぎるまで

20190811 ニューレトロクラブ

2019年8月11日、宮崎市のライブハウス「ニューレトロクラブ」が、火災により全焼となったそうです。

 

バンド「メイソウパレット」デビューライブに始まり、主催イベント「ダリアとストロベリー」の開催、そして「オルスバンド」としてバンド活動休止前の歌い納めをさせていただいた大切なライブハウスです。

 

とてつもない喪失感に襲われています。

 

自分が自分になれた特別な場所。

 

被災された関係者の皆様に心からのお見舞いを申し上げるとともに、1日でも早い再開に向けてできることを私なりに進めていきたいと思います。

20190809 道の相談室

2週間ほど前のとある日。

仕事が終わり、いつもと同じ通勤路を通って自転車で帰っていた途中の事です。

「ガタン!」

突然の大きな衝撃に思わず「おぉ!?」と大きな声が出てしまいました。

 

自転車を停めてその原因を探ってみると、そこには直径30cm、深さ20cmくらいのなだらかながら深い穴ぼこが。

夜だったので全く気付かず、心の準備もできていない中での穴ぼこクラッシュに、より大きな衝撃を感じてしまったようです。

さらに、翌朝自転車がパンクしており(しかもタイヤを新しくしたばかり)、それもこの件が原因と思われることから、自転車にも精神的にもダメージが生まれた出来事となりました。

もちろん、その後は現場周辺を通る際は気を付けて走行してきたのですが、問題の穴ぼこは歩道橋の階段と側溝の間にあたる狭い歩道に位置し、自転車では避けづらい個所にあります。

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写真はイメージです

そこで、道路の電光掲示板で見たことのある、道路相談窓口的なものに相談してみようと思い立ちました。

連絡先を調べるため国土交通省のウェブサイトを訪ねてみると、窓口は2つあるようで、一つは「道路緊急ダイヤル #9910」、もう一つは「道の相談室」というものでした。

 

今回は、緊急性は低いと判断し、「道の相談室」に電話。

この相談室は全国各エリアに設置されており、私は九州地方整備局管轄の道の相談室に電話をしました。
(TEL 092-672-5614)

 www.qsr.mlit.go.jp

 

電話番号が福岡の市外局番であったため、ご対応いただいた方は、ここ宮崎の土地に詳しくないと思われるのですが、さすが国土交通省職員。

大変細かく、しかしスムースにヒアリングを進めていただき、わずか2分程度で電話は終了。かなり感心いたしました。 

とはいえ、国の機関です。ここから先が長いんだろうなぁと勝手に予想していた私。

なぜなら、我が家の太陽光発電システムに係る経済産業省の手続きに、半年以上かかったトラウマがあるからです。

 

するとどうでしょう、午前10時に電話をしたその日の帰宅時には、穴ぼこを塞ぐように光るカラーコーンが設置されているではありませんか。

そして、翌日の夕方には早くも補修が完了していたのです。

 

私のちょっとした不満に対して、これほど即時対応していただけると思ってもみませんでした。

道は私たちの生活を支えています。そして、国土交通省の方、そしてそこから指示を受ける建設業の皆さんは、その大切な道の改善や維持に向けて、本気で頑張っているんだな、というのが伝わってまいりました。

皆さんも、道路のことで気になる件があれば、ぜひ道の相談室をご利用してみてはいかがですか?

 

写真:soraraさんによる写真ACからの作品