邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住の邦秋による言葉のギャラリー。自作詩・自作詞(歌詞)を中心に、その他、アイデアや雑感、気づきの備忘録。関心事:デザイン・教育・音楽・Eテレ・効率化・唐揚げ・kintone他

ふわふわ

線にならぬ点だけを描いて
帰る星さえ無くしている
コンパスの無い遊泳のような頼りない日々
無重力の中で足を掛ける場を探して

風波に身を任せた軌跡は
のこの歯のように浮き沈んで
見えない糸を紡ぐのは複雑で難解という
事実だけはとても単純で簡単だけど

そっと浅く薄い円の中で
ずっと遠くに置いてきた座標を悔やんで

あぁ 泣き笑いして生きた日々は
溶けることの無い雪山の中
逆上がりしても戻れない
記憶の中の振り出しが霞んでいく

 

心の幹は回っている
スピードは時と共に増す
仕舞に向かう1°の傾きを感じる度に
細い芯でも倒れない独楽に憧れて

この行き場を失う魂が
混沌を生み出してこの身をふらつかせ

あぁ 幼な心を捨ててこのまま
今だけを着替え続けていく
芽吹いた場所すら見えぬまま
紺碧の空を仰いで生きている

深海の街を

グラスに 残る氷が 頬杖ついたら
それは長居した合図
鍵を何処かに置き去りにして

華やぐ街を背に ひとり歩いていくのさ
音も声も遠ざかって 手にした静けさ
最初からあてもなかった
透明な「帰る場所」へ 辿り着くまで
深い海のような街を
la di da

 

眠りについてしまえば虚ろで迷惑な
夢の世界が広がって
微笑みを越えてしまうから

やわらかな絶望待って ひとり歩いているのさ
濡れたソール 思い出は彼方に見えるよ
仕掛けられた水溜りが映した今日の空を
壊すようにね まっすぐに躊躇わずに

la di da
la di da

歩いていく
la di da

深い海の…

旗を振りかざせ

消えない朝日の日焼け
水に投げたティッシュのように
脆く消える約束
包装はまだ偏ったまま

二度と共感し得ぬ英知
計画通りの手順で
境界線をはみ出す
名前書き換えるため

近くにいるから逃げられぬ
驕傲(きょうごう)と生馴(なまなれ)の中間
汚れたインクと電波に流されぬように

旗を振りかざせ
人の目は気にしないで
時は満ちた 後ろは振り返らず
この暖和はひと時の迷い
騙されず進むべき道を行け

 

弱き者に見せかけて
大きな力に立ち向かう姿を演じるだけで
味方が増えていく

間違いだらけの挑戦
灯台のように足元を
照らさないままアンテナに乗せて
ばらまいた嘘

この白いシャツは
何故かいつもサングラスを通して
暗く染められてしまう
あの黒い雨は
美しく綺麗に見えるよう濾過されてるのに

 

人は等しく過ちを犯す
大切なのはそこから先
清く階段を登る足を引く者の笑顔は疑え

 

旗を振りかざせ
人の目は気にしないで
時は満ちた もう迷うことはない
見えるもの見えないもの
奪われたその全て取り返していく

ラブラドール

歪な形のビーカーの中
ガラス棒で混ぜてくれてないと
寄り添うことのできない粒子が
偶然生み出した極彩色

 

日常と非日常がぶつかり
違和感だらけの一体感で
針がどの方位も差さないまま
進む様はまるで国際色

 

安定に楔刺す
居心地の良い場所など捨てて
撒き散らす 雪と毒 そして弾ける

 

不明瞭な理想を 創造しながら
突破していくよ レッテル剥がして
迷路も 武器を装備しないまま
パーティを組んで 劣等感超えて

頭を捕られてしまえばもはや動けない
気性の激しい手足をうまく操り
理性が弾けるひと時を彩り続けよう

 

君の心を見事に洗った
虹も次に振り向くと逃げてる
ひとつの綺麗な筋を描いた
飛行機雲も2分で消え去る

 

針の先 薄い氷
立ち位置はどこだって構わない
敗と苦を咲き誇って 綺麗に枯れましょう

 

不明瞭な理想を 創造しながら
突破し続けてる レッテル剥がして
迷宮入りする 相愛を綴り
パラダイスを築く 歴史を創るよ

変わりたい、変わりたくない

遠慮もなしに放たれた あの言葉で幕が開いた

轍を全て蹴散らしていく 鳥が描いた輪も乱れて

 

在りもしない答探し 彷徨える虫になり

誘われた灯りのもとでまた迷えるよ

 

朝の前に迎えた昼に 雨が空へ帰っていく

青いランプが足音を停めて 赤色で動き始める

 

夢の無い夢のような現実と向かい合って

眠りから覚めれば ほら、新しい昨日が明けた

 

落ち着いた航海を嫌って

穏やかな波を掻いて水平線まで揺らしてる

 

変わることだけで心満たして

生きていくことは美々しいけど

色を重ねていくだけではいつしか黒になるよ

駆け出す視線の先のゴールは

蜃気楼が生み出している

それでも届くはずのない右手を伸ばして

 

 

秋空の中の動かぬ雲のような化石だけは抱き締めた

 

愛おしい生い茂った森で

葉の入れ替わらない木が時間に取り残されてる

 

変わらないものを大切にして

生きていくことは美しいけど

殻に包まれたままでは心が澱んでいくよ

 

体が動かないまま

両隣の車線では目まぐるしく皆が過ぎていく

それをただ黙って眺めてる

 

枯れない花の幻想を見て

捧げる水すらも減らしては

乾いたまま命も絶え土に眠っていく

 

 

動けないまま

見送って

また一人になる

もっと、大きな一つに

 

何も何処も誰も総ては「相手」がいないと孤独だ

だから見えるものや見えないもので繋がりたいと思っている

 

場所は境界線引かれて それぞれで生まれるカルチャー

区切りの向こうに思い馳せ 言葉にならず弾む心

 

聴きたい音があるなら

感じたい香りがあるなら

迷わず早くその場所へ

その場所へもっと早く行こう

 

出逢う前は知らなかった世界に触れ合えれば

そこにあった境目はきっといつか無くなるだろう

だから二つの間に新しい繋がりができた今

僕らはもっと 前よりずっと 大きな一つになれる

 

 

無限に流れる人の中で 知り合うために声を使う

そのうち名前を共有して近づけば生まれるニックネーム

 

たくさんの言葉交わしたり

楽しい時間を過ごしたり

心が通じ合えた二人は

次に手と手を繋いでいく

 

出逢う前は知らなかった世界に触れ合えれば

そこにあった境目はきっといつか無くなるだろう

だから二人の間に新しい繋がりができた今

僕らはもっと 前よりずっと 大きな一つになれる

 

 

だから二つの間に新しい繋がりができた今

僕らはもっと 前よりずっと 大きな一つになれる

六時の冬空

愛想笑いで過ごした昨日は可哀想だ
そんな反省を笑ってる

感傷的に慰めてくる君も結局不干渉
そうさ僕は「対岸の人」だね

抱えきれない想いを綴って
折り畳んで君の知らない僕を脱いで
開けたドアも 明日は閉じたくなって
誰も気づかぬ新月になって

 

相性が合うそんな風に思ってくれた対象は
日差しに恵まれた向日葵

時が流れ 綴った想いも
蜘蛛の巣から零れ忘れ去られて
この手をとって岩間から引っ張って
誰も傷つけない太陽になりたくて
海を青く煌めかせては
刹那 消えて

 

いつの間にか眠りに落ちていて
ふと目醒めたときの窓の外
夜明けか夕暮れかが判らぬ
冬の薄暗い六時の空

 

人は僅か一言の言葉で
総てを理解されるはずもないから
光求め 時には闇を愛し
相対する自分と共に生きてる

 

生きてる