邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20170709 聞き流すのはただの音?

先日、カーラジオから外国語学習教材「スピードラーニング」の宣伝が聞こえてきました。
「英語を聞き流すだけでマスターできる。言語をわからない赤ちゃんが自然と習得するように」との謳い文句だったのですが、それはさすがに言い過ぎだろう、と思います笑
私が、職場でアラビア語のニュース音源を流しっぱなしにしながら通常業務に励むだけで、アラビア語を習得できてしまうのでしょうか。
そもそも、赤ちゃんは本当に大人の言葉を「聞き流し」ているのでしょうか。
たとえはじめのうちは赤ちゃんに伝わらなくても、親は何度も名前を呼びかけ、褒め、時に叱ります。
大人がいろんな言葉をかけていくうちに、赤ちゃんは赤ちゃんなりに頭をフル回転させて、その響きと、状況や話者の表情等と結びつけながら必死に意味を習得していくのだと思います。

洋画好きの方は「この手のシーンでこのセリフがよく使われるな」といった発見があるかもしれません。
しかしそれは、ストーリーの前後関係があって初めてわかることであって、聞き流すだけでは掴めない答えでしょう。
つまり、このラジオCMに魅力を感じてスピードラーニングに着手した人は、宣伝を信じたまま外国語を習得できなかったか、もしくはこの「聞き流す」という入口を忘れて、しっかりと勉強をしてしまい語学を習得したか、のどちらかだろうと思ったわけです。