邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20190326 発信者の立ち位置

先日、バンドメンバーと「ライブのMCのスキル向上」について話をしていました。

 

私は、演者が、自分と観客との距離感を認識することが必要だと思っています。

MCの見本として、プロアーティストのライブのMCを思い浮かべるかもしれませんが、知名度の低い演者は闇雲に参考にしてはいけないでしょう。

プロのライブのMCは、自分のことを好きな人が集まっているからこそできる話し方をしているからです。

演者と観客の距離感、です。

 

同じようなことはSNSでの情報発信にも言えると思ってます。

SNS上のフォロワー数や友達の数は一定数あるのに、「いいね」などのリアクションが得られない方は自分の立ち位置と発信の関係を見直した方がいいかもしれません。

 

まず、フォロワーと繋がったきっかけを思い出してみましょう。

 

一つ目の基準は、実際に会ったことがある人が否か。

会ったことがある人をAとしましょう。その人との関係性が深いか否か。

 

深い人はA-1、そうでない人はA-2とします。

(また、SNSを開始する前から多くの支持者を得ていた場合もA-1とします)

 

次に、会ったことがない人「B」、つまり当該SNS上で繋がったことになるわけですが、あなたへの関心が高い人をB-1、そうでない人はB-2とします。

 

フォロワー数といいねの数に開きが出るのは、A-2・B-2のフォロワーが多い人に当たります。

これだけ情報に溢れた社会において、一人の人に関心を寄せている時間など十分にはなく、その中でフォロワーを振り向かせられるのは、余程インパクトのある方に限られます。

 

そのことを認識しないまま、A-2・B-2のフォロワーに対し、有名人のノリで「おはよう」とだけ呟いても、いいねはつかないわけです。

自分がウィンクをして相手が喜んでくれるような人でないと、どうでもいい呟きには反応が得られないと思った方がいいでしょう。

 

また、いわゆる無関心層のフォロワーが多くいる中では、ライブ情報等において【情報解禁】等と謳うのも、独りよがり感が否めないことはお分かりいただけるかと思います。 

 

A-1のフォロワーについては、日頃からの関係性が深いこともあって、あなたという人柄やあなたの活動実績を好意的に見ている方なので、日常的な(多少くだらない)呟きにも反応をしてくれるでしょう。

 

B-1のフォロワーについては、SNSで繋がっただけあって、あなたの発信自体に関心がある人がフォローしてくれていることになります。

SNSの投稿だけでは人間性も見えづらく人と人との繋がりは構築し難そうですが、なぜそのようなフォロワー(ファン)を生み出せるのか。

それは、キャラが確立しているからだと思います。

例えば、「ある地域のグルメ巡りをし、感想を忌憚なく述べる」「仮想通貨でお金持ちを目指す」「子育てのドタバタ劇を晒す」などです。

このように、その人が何を発信しているかがわかりやすい人は、検索にもかかりやすく、共感する人や呟きを見て学ぶ人も増えることでしょう。(もちろん、読みやすさや読みごたえは必要ですが。)

 

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フォロワーとリアクションの関係

 

 

ちなみに、私はA-2・B-2のフォロワーが多く、ブログやSNSの呟きも内容が多岐にわたってキャラの確立もしておりません(笑)

SNSは知り合いの近況の把握、ブログはアイデアや思いの備忘録を主な目的としており、アカウントの複数管理も性に合わないためです。

 

話が随分、SNSに偏ってしまいましたが、そういったことでライブ中のMCについても、自分と観客との距離感を認識することが大切だと述べました。

複数の演者が出演する有料の音楽イベント、他のイベントの一部として催される無料のステージ、主催ライブ、その一つ一つで、話し方や、その内容、間の取り方まで影響してくるのだと思います。

 

自分は、目の前の人からどう見られているか。その環境下で、どのような話題を、どのような話し方で(もしくは演奏等のおかずで)発信すれば、良い「間」が持てるか。

それを客観的に考えていくことから始めてはいかがでしょうか。

 

…ま、以上は観客の空気を読みつつライブをしている私の傾向であり、観客の様子など有無を言わさず自分のやりたいことを放出して人の心を掴めるカリスマ性があれば、それに越したことはないのですが…。