邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

幸せな人生

溢れ出る感情が、心のキャパシティを超えそうになったとき、

言葉を綴ることで僕は僕をコントロールしている。

 

そして、その感情は、幸せや楽しさというよりは、

怒りや絶望といった類のものの場合が多い。

 

だから、安寧な日々の中では作品が湧いてくることが少なく、

詩や詞が生み出されるときと、

心の状態が良くないときとは、ほぼ同義だ。

 

-「憂い」に「死」を足すと「うれしい」になる

 

かつて、そんな発明をしたこともあったが、

独立した作品として世に出すには抵抗があった。

 

言葉を通じて日常の僕への心配を招きたくないからだ。

 

怒りや絶望を燃料にして筆をとったとして、

それを対象や周囲に直接ぶつけないために

感情を包装紙で綺麗に包み込む。

 

ラッピングをした言葉で周囲に心配を与えるようでは

丁寧に表現を選ぶ努力が無駄になるからだ。

 

 

しばらく、有難いことに作品を生み出す泉が枯れていたのだが、

お蔭様でここ数日は順調に筆が進んでいる。

 

その中で、作りたてのメロディに載せる言葉を選ぶプロセスを楽しむことで

僕は、僕の怒りの感情を薄めていく。

 

それだけで穏やかな日常に帰ってこれるから、

僕は幸せな人生を送れていると思う。