またまた、「おかあさんといっしょ」(通称:おかいつ)の体操ソング、「からだ☆ダンダン」についての発見に関する備忘録的な共有です。
なぜこんなに「からだ☆ダンダン」について細切れに色んなことを考えるのかというと、日常生活において子供に対して歌う機会が圧倒的に多いからなのです。
さて、先般の記事「20190417 ブンバ・ボーンのすごさ」にて、「オペラのように目まぐるしく展開していくのが体操ソングの特徴」である旨、言及いたしました。
しかし、当該記事執筆後に、新曲「からだ☆ダンダン」は、意外にも同じ、もしくは類似するメロディが繰り返されていることに気づきました。
例えば、カラダ☆ダンダンのメインテーマに続く、最初のパート
「カニさん、えびさん こっかくカクカク」
「サメさん、サバさん こっかくホネホネ」
と、次のパート
「かいそう たいそう こんぶにわかめ」
「かいそう たいそう でんでんだいこ」
は、似たようなメロディ構成となっています。
さらに、
静かな「にんじゃのおさんぽそろ~りそろ~り」
と
子どもたちが走り回る
「じまんのエンジン、ジンジンもやせ」
「じまんのにんじん どんどんたべて」
も、雰囲気が対照的なようで同じメロディです。
楽曲アレンジの業により「目まぐるしく世界観が変わ」っているように感じさせつつも、一つの作品として統一感を持たせ、かつ、(恐らく)子どもたちに少しでも早く馴染むよう練られた結果、このような構成になったのではないかと考えています。
同じメロディを複数パートで使用するのは、聴き手が飽きてしまう恐れがあるのでなかなか勇気がいる手法です。
ところで、そういった構成の曲が私の好きな曲の中にもあります。
それが、B'zの「FIREBALL」。
この曲も、Aメロとサビが全く同じメロディとなっております。
Aメロ
「夜明けまで続きそうなおしゃべりに頭が割れそうで
僕を見ようとしない きみに声をかけるスキはない」
サビ
「魂に火をつけろ まっ青にこおりついちゃう前に
My soul is flyin' like a fireball クズのような 迷いも灰になれ」
この事実に気づいたのは発売されたから随分後でしたが、同じメロディでも一曲の中でメリハリを感じていたのは、音の厚みの変化・声の強弱・サビ前のブレイク・サビのパワーフレーズ等、さまざまな技術が複合的に組み合わせれた結果だろうと考えています。
「からだ☆ダンダン」と「FIREBALL」…全く異なる性質の2曲ですが、意外なところに共通点を感じていただけたのではないでしょうか。