邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20190628 音楽の「キー」について

大学時代、ギターのコードがなかなか覚えられなかった私は、「パワーコード」の存在を知ってからというもの、がむしゃらに弾いては録音して、気に入った響きの流れを繋ぎ合わせて作曲的なことを実践。

 

メロディラインも、自作の(パワー)コード進行を聞きまくって鼻歌を歌いまくり、好きな旋律を探す旅に出ておりました。

 

時が経ち、バンド「メイソウパレット」を結成してから、メンバーより私の楽曲「夜明け前」がサビで転調しているという指摘を受けます。私自身はそこで起きていた違和感に気づけませんでしたが、信頼のおけるメンバーからの助言だったので素直に聞き入れ、自然な流れになるようコード進行を調整してもらうという出来事がありました。

 

その後、私は徐々にギターからMacbookによる音楽制作にシフトし、作曲はベースラインの打ち込みから始めるようになります。

 

そして、曲が形になると、これまでコード進行をなぞるだけだったベースでは物足りなくなり、動きのあるベースを求めるように。そのとき、その「動き」の作り方で行き詰まりました。

 

メロディラインは鼻歌で探せるのに、ベースラインは鼻歌でイメージを作り上げても、打ち込みをする際に正確に音を探し当てられないのです。

 

「きっと『キー』がわかれば、音も探しやすいのだろう」ということは何となく察していましたが、自分の作った曲がどのキーなのかを知る術すら、どれだけ調べてもなかなかわかりません。

 

そんなとき、ようやく以下のページに出会いました。

 

masatomy.com

 

私のような感覚で音楽を作ってきた者にピッタリの解説です。このサイトでの結論は、「曲の区切りとなる締めの箇所でしっくりくる音が、その曲のキーである」という説です。

 

「まさか」と思い、自分の作ってきた曲で調べてみると、確かにAメロ、Bメロ、サビの終わりが全て同じ音で終わることが多く、逆に修正前の「夜明け前」は確かにサビだけ終わりの音が異なっていました。

 

このときの、無意識のうちに「理論」の上に立っていたことに対する何となくの悔しさ、恥ずかしさ、そしてちょっとした嬉しさは、とても複雑な感情でした。

理論の、理論たる凄みとでもいいましょうか。

 

そして、キーがわかったところで、実際そのキーの曲では、どの音の組み合わせになるのだろうと思い、検索の果てに行き着いたページはこちらです。

 

ameblo.jp

 

ここでは、各キーによって変わる#や♭の箇所がわかりやすくまとまっております。

 

上記の二つのページのお陰様で、随分曲の作り方が変わってきましたし、今更ながら高校時代に音楽教師が語っていた「調」の説明が徐々にわかってきました。

 

30代中盤にして、少ーしずつ音楽理論の勉強が進んでくるという、きっと日本で一番スローな学習者ではありますが、それが自分の納得のいく曲作りに反映されていくのは大きな喜びです。

 

よく閲覧するページのブックマークがてら、恥を承知で私の音楽知識に関する現状を記しましたが、キーのことがどうしてもわからないと悩める方がもしいらっしゃれば(そんな人いない?)、お役に立てれば幸いです。