邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住の邦秋による言葉のギャラリー。自作詩・自作詞(歌詞)を中心に、その他、アイデアや雑感、気づきの備忘録。関心事:デザイン・教育・音楽・Eテレ・効率化・唐揚げ・kintone他

20190712 わたしの好きな歌「水の部屋」(CHAGE and ASKA)

今週のお題」への初投稿です。今回は、「わたしの好きな歌」。

 

好きな歌を挙げよと言われれば枚挙に暇がないですが、今回ピックアップするのはCHAGE and ASKAの「水の部屋」。

 

1990年(約30年前!)に発売された作品です。

 

水の部屋

水の部屋

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私が初めて触れた音楽はCHAGE and ASKAでしたが、当時小学生だった私は、バラードよりも「モナリザの背中よりも」や「Energy」といった明るいアップテンポの曲ばかり聴いていました。

そんな私が「水の部屋」を改めて聴き直したのは、社会人になってからのこと。 就職2年目。東京での生活でした。 毎日終電で帰り、帰宅後も残務をこなし、仮眠をとってから朝一で出勤するというサイクルだった頃。

心身の疲労をごまかしながら日々を何とか乗り切っていました。 毎日、乗客の少ない午前1時前の都営浅草線に乗り込み、座席の端を選んで、手摺に体の全てを預けて「無」になっていたわけですが、ある日突然、この「水の部屋」が聴きたくなったのです。

理由はありませんでした。心がこの曲を思い出し、求めたのです。

幸い、当時のiPodには、私が持っていたあらゆる曲が入っていたので、その衝動のまま再生することができました。

すると、前奏が始まった途端、とてつもなく大きな優しさに包まれたのです。

柔らかな水の中にいるような心地がして、まさしく「癒し」を得ることが出来たのでした。

 

「水の部屋」は母体の羊水を指していると言われています。しかし、私がそれを知ったのはこの後の出来事。

水の部屋=羊水を認知する前から、その優しさを心身で感じ取ることが出来たのは、まさしく音楽の力だと思っています。

ちなみに、ASKAさんは「幼少期」「水」「輪廻」をテーマにすることが多いのですが、この作品はそれら全てを網羅しています。

この「水の部屋」こそ、「これぞASKA」とも呼べる一篇ではないでしょうか。

(参考)

・幼少期…「Sons and Daughters ~それより僕が伝えたいのは」「僕がここに来る前に」等

・水…「はじまりはいつも雨」「水ゆるく流れ」「通り雨」等

・輪廻…「心に花の咲く方へ」「birth」等

 

以上、「わたしの好きな歌」にまつわるお話でした。

 

「水の部屋」

作詞:飛鳥 涼

扉を開けたら 雨の中の自転車

古い写真に見つめられたら 動けない

僕を責めた人 レンズをしぼりながら

心の中に紛れ込んだまま 白になる

 

ああ 桜散る門をぬけて母の手を引く 走る

僕はあの日の 靴をぬいで

風を添えた 色を添えた 景色の中

やがて君と この部屋に帰って行く

 

肩の温もりの横に君が居るけど

なにかひとつは抱えてるもの 同じだね

近づく明日と 遠ざかる昨日と

同じところに辿り着くような なら歩こう

 

ああ 折り紙のやさしさで

愛を感じて行ける

失くした物は 何もないよ

風を添えた 色を添えた 景色の中

いつもふたり この部屋で 糸をつなぐ

 

僕の幼い日の夢を 君と訪ねたなら

もっと君を もっと僕を もっと好きになる

僕の幼い日の夢を 君と訪ねたなら

水の部屋で 今を見てる

 

やがて君と この部屋に帰って行く