邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20190722 選挙の効率化について

参議院選挙が終了しました。

選挙・投票は、民主主義国家における国民(市町村県民)にとっての一大事ですが、色々と思うところがあります。

開票に携わっていた私の友人は今日の午前3~4時頃まで作業が続いたそうです(そして今日も出勤とのこと…)。

投票率の低さも、国民としては残念な数値といえるでしょう。

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アナログ投票

 

この投票の一連の手続きのフローもそろそろ次のフェーズに移っていい頃だと思っています。

 

スマートフォンスマホ)投票は、昔から様々な方が呟いてきたアイデアです。

私もいずれはそうなるだろうと思いつつも、「一人一票のみの投票」の実現が難しいと考えていました。

 

しかし、ここにきて素晴らしい仕組みが出来上がっています。

それは「個人番号」、いわゆるマイナンバー。

 

これを活用すればスマホ投票も実現し、投票率のアップも見込め、かつ開票処理の圧倒的な効率化が図れるのではないでしょうか。

 

スマホを利用していない人向けの投開票の効率化も含め、ざっくり仕組みを考えてみました。

私案は以下のとおりです。

 

⓪ まず、選挙権がある人を対象に、従来の投票用紙に加えてQRコードが記されたはがきが届く。

 (そのQRコードは一人ひとり違うものとなっている)

 以下は、①と②の2パターンに分かれる。

 

① スマホ利用者の場合

【投票者の動き】

スマホ利用者は、そのQRコードを読み取り、投票画面へジャンプ。

 マイナンバー及びそれに紐づく暗証番号を入力して、本人認証完了。

・表示される立候補者や政党名の選択肢から、投票する対象をタップして投票完了。

 

② スマホを利用していない人の場合

【投票所】

スマホ弱者や交通弱者への配慮も含め、投票所は減らさずに従来通りの数を配置する。

 但し、内部の設営としては従来のように受付・記入場所・投票箱は設けず、操作端末(パソコンやタブレット)が数台横並びに設置されているものとする。立会・操作説明のために、係員を数名置く。

【投票者の動き】

・はがきを持って投票所へ赴く。

・端末にQRコードを読み込ませる。

 (現状の本人確認のレベルを鑑みると、マイナンバーによる本人確認は不要かと思います)

・表示される立候補者や政党名の選択肢から、投票する対象をタップして投票完了。

 

※もちろん、①②共に、一度投票したQRコードはもう一度読み込んでも使用できない。

※①で提供するマイナンバー情報は認証にのみ利用し、マイナンバーと投票内容が紐づくデータは残らないようにする。

 

③ 開票作業

・リアルタイムで集計を実行。投票終了後、準備ができ次第、結果を公開する。

(現在の開票結果の公開ルートや方法を知らないため、詳細は詰めておりません)

 

 

この方法の大きな懸念事項としては、セキュリティの問題があるでしょう。

システム稼働時の外部侵入者による攻撃はもちろんですが、この仕組みを設計する担当者が予めどこかの政党や候補者に有利に働くようプログラムされると、投票自体がうまくいかないこととなりますので業者選定は慎重に行わなければいけません。

 

課題は様々あるのでしょうが、働き方改革・生産性向上、そして国民の選挙・投票への関心を向上に向け、本気を出せば解決できるのでは、と信じております。

 

(余談)

選挙・投票に思うところと言えば、夜遅くまで開票結果を待つ間、応援者は所狭しとパイプ椅子に座っている中、候補者は近所のホテルや自宅で待機しているという構図も大いに違和感がありました。

これは開票の効率化というよりは、ただの選挙の風習に関する話題なのでしょうが。

 

(本日の写真:  写真ACよりmomo105さんの作品)