邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20190816 「リボ払いでポイント還元」にはご注意を

夏休み・お盆休みに、「調子に乗ってクレジットカードで普段より多く出費してしまった!」という方、いらっしゃいませんか?

そんな方へ救いの手を差し伸べるかのように、クレジットカードの引き落とし時期が迫ってくると、引き落とし額を定額にする「リボ払い」への切替の案内メールが、カード会社から届きます。

そして、その案内には決まって「最大5,000ポイントプレゼント」といった謳い文句がつきものです。

 

5,000ポイントと聞けば、とてもお得に感じる方もいらっしゃるでしょうが、果たしてそのポイント欲しさに、安易にリボ払いに切り替えていいものでしょうか。

 

私はそうは思いません。

リボ払いには、手数料が発生するからです。

 

例えば、私に毎月熱心にメールを送ってくださるYahoo! JAPANカードを例にとります。

YJカードのキャンペーンは、「後リボ」を設定した場合、リボ払いとした元金の10%が還元されるもので、その上限が5,000ポイントとなっております。

仮に、上限の5,000ポイント欲しさに、その最低ラインである50,000円分の支払をリボ払いに切り替え、月々の返済額を初期設定通り5,000円*1で手続きするとします。

このリボ払いの手数料は、前月末時点での利用残高に対して、実質年率18.0%を乗じた額となっているので、5,000円×10回による返済プランは以下のようになります。

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返済シミュレーション

この表から、手数料が10ヶ月かけて4,125円発生し、欲しかった5,000ポイントの内、実際に手元に残るのは(1円=1ポイントと仮定すると)875ポイントとなることがわかります。

本シミュレーションは、はじめに手続きした当初残高50,000円だけを対象に組んでいるので、その翌月に同じカードで支払った分も加算すると、最終的に支払うリボ払いの手数料はあっさりと5,000円を超えてしまうでしょう。

 

もちろん、月々の返済額を高めに設定すると、手元に残る実質の特典ポイント数も高くなることも確か。

何事も、まずはしっかりと情報収集をして、取捨選択をし、慎重に手続きを行うことが肝要です。

 

【余談】
Yahoo! JAPANカードの特典は、2019年8月より従来の「期間固定Tポイント」から、「PayPayボーナスライト」に変更となりました。

これに限らず、アルペンドトールがTポイントから脱退した一方で、PayPayの台頭は地方の小さなショップをはじめ目に見えて進んでいるように、ポイント業界・キャッシュレス業界は常に変化し続けています。

なお、PayPayを導入する企業・店舗が急増しているのは決済手数料が期間限定で無料だからであり、今後有償になった際に、使用できる企業・店舗がどの程度残るかは未知数です。

この辺りも、上述の通り、常に情報収集を進めながら、ポイント・チャージ額が無駄にならないように注意したいものです。

(本記事の内容は、全て執筆時時点での情報です)

 

*1:月末のリボルビング残高が200,000円を超えると、月々の最小支払額は、自動的に10,000円となるそうです。