邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20190822 赤い・黄色い・紫色の、の違い

赤い
青い
白い
黒い

黄色い
茶色い

紫色の
緑色の
灰色の

違いについて。

 

「赤い」や「青い」に習って、「黄い」(きい)や「紫い」(むらさきい)といっても違和感がありますし、

逆に「赤色い」「灰色い」とも言いません。

 

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写真ACよりでおさんの作品

このことを、昔から疑問に思っていました。

「同じことを考えている人がいるかな」と何気なくインターネットで検索したのですが、同じ考えを持つ人どころか、この疑問への回答にあっという間に辿り着いてしまいました。

 

現代の日本語において基本色名と言える色は、基本色名は「赤」「青」「白」「黒」の4色であり、これらは古代から用いられている。他の色は、鉱物植物名などからの借用が多い。

古代からある色が上記4色である事実は現代日本語においても、その使い方の中に見られる。この4色は形容詞があり、「赤い」「青い」「白い」「黒い」という。また、「アカアカと」、「シラジラと」、「クログロと」、「アオアオと」のように副詞的用法を持つ色もこの4色のみである

黄は「黄色い」、茶は「茶色い」というように「色」を含めないと形容詞として使えない。この「黄色い」「茶色い」という形容詞は江戸時代後期から定着したものと思われる。

他の色名は、漢語・外来語も含めて、例えば名詞が後続する場合、「緑の」「紫の」「紺の」「ピンクの」あるいは「緑色の」「紫色の」「紺色の」「ピンク色の」というような形容詞の代わりとなるような表現はあっても、形容詞そのものとしては使えない。

出典 - 「色名」Wikipedia

 

つまり、「赤い」等の「●●い」で表せるものは、日本に古来からあった色名であることの証ということでしょう。

私たちが何気なく用いている言葉が、千年を超える歴史を通じて成り立ってきたものであると実感できる事例ですね。

感慨深いものがあります。

 

 

余談ですが、長年の疑問を一気に解決してくれた知の集合体「Wikipedia」の素晴らしさを改めて感じました。

最近テレビや新聞で、ウェブ上のフェイクニュースへの警鐘を鳴らす機会が多く見受けられますが、 相手は、世界中の知恵と知識が集まる受け皿としてのインターネットの世界。

その運用の精度が高まっていけば、人類は、それぞれがもっと積極的かつ能動的に情報を探し、情報を生み出していくようになるでしょう。

 

本日の写真:でおさんによる写真ACからの作品