「お陰様で弊社も20周年を迎えました。次の10年も引き続き成長するべく、20年目にして初となる新事業を立ち上げることとなりました」
「当店は昨年10周年を迎えました。この節目に改めて感じた皆さまとのご縁を大切に、11年目となる今年も最高のサービスを届けてまいります」
これらのセリフに違和感を感じますか?
私は、これまでの社会人生活において、周年行事に二度巡り会うことができましたが、その中で「周年」と「年目」のカウント方法を、大変多くの方が勘違いしていることに気づきました。
ここで、正しい定義を確認してみましょう。
X年が経過した次の年が「X周年」
「周年」は、X年が経過したことを示す語です。
新装開店したお店が、1年後に1周年記念祭を催すイメージがあればわかりやすいですね。
10周年や20周年など10年毎の周年は、開店年や創業年等の年と、下一桁が揃います。
例えば、2009年に創業した会社の10周年に当たる年は2019年、といった具合です。
X周年を迎えている年は、既に「X+1年目」
ここがよく勘違いされる点なのですが、上述の通り「X周年」はX年が既に経過したことを表す語です。
従って、10周年をお祝いしているその年は、既に11年目に突入しています。
どうしても10周年=10年目というイメージを持ってしまいがちなようです。
以上を踏まえると、冒頭のセリフは、正しくは次のようになります。
「お陰様で弊社も20周年を迎えました。次の10年も引き続き成長するべく、21年目にして初となる新事業を立ち上げることとなりました」
「当店は昨年10周年を迎えました。この節目に改めて感じた皆さまとのご縁を大切に、12年目となる今年も最高のサービスを届けてまいります」
会社やお店の周年行事での挨拶やバンド等の音楽活動におけるMC等、ビシッと決めたいところで間違うことのないよう、今一度ご確認いただくことをお勧めします。