12月が迫っています。
12月は、各地で「飲酒運転根絶強化月間」が取り組まれており、宮崎県交通安全対策推進本部からも実施要綱が発表されています。
その要綱の内、「飲酒運転の根絶」の項目には…
飲酒運転は犯罪であり、
「絶対にしない・させない・許さない」を徹底しよう
というフレーズがあります。
語尾を揃えて3つ並べる(「3拍子コピー」と命名します。)ことで力強いメッセージに聞こえるのは、私たちの中に非核三原則が根付いているからだと勝手ながら考えています。
核兵器をもたず、つくらず、もちこませず
これは、現在進行形として核兵器を持たない(=持っているものは手放す)、そして未来においても核兵器を作って生み出さない、そしてそれだけでなく外部からも持ち込ませない、という非核に向けてあらゆる方向から取り組む3本柱です。
話を飲酒運転根絶強化月間に戻しますと、こちらの「しない・させない・許さない」も、飲酒運転を、自分ですることも、人にさせることも、自分に関係がないところで誰かがしているのを許すこともしない、という3本柱です。
一方、宮崎市の国道に設置された県警の電光掲示板で、次のような注意喚起がなされていました。
過積載
しない
させない
頼まない
やはり、何かを訴えたいときに3拍子コピーを用いたくなるのが日本人の性かもしれません。
…が、ちょっとこれには引っかかってしまいました。
過積載を、自分ですることも、人にさせないこともわかりますが、「頼まない」というのは、2番目の「させない」とほぼ同義であるように受け取れ得るからです。
3拍子に乗せた2本柱であり、響きだけを優先したコピーなのかなぁ、と思ってしまいます。
ここで私から、せっかくの「過積載」という音を生かした…
金輪際
しない
させない
過積載
という、無駄がなく、響きの良さも残したコピーをご提案しておきます。
言葉、特にコピーを作る上では、一ミリの突っ込みどころを与えないくらい洗練された作品を世に放ちたいものです。