邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20200105 テレビCM

明けましておめでとうございます。今年もギャラリー「個と場」をよろしくお願いします。

 

さて、新年が明けると急増するローカル企業のテレビCM。

率直に申し上げて、それらを見てもCMがなされた企業に対してポジティブな印象をもった試しがありません。

 

CM(広告全般)の制作を行う上で、必要だと思われる視点は次のとおりです。

  • 何のためにそのCMを打つのか(目的)
  • どのような人に見てほしいのか(標的)
  • 標的に対する目的達成のためにどのうな構成にするのか

 

もちろん、CMを作る上で考えなければならないことは上記以外にも数多あるのは当然で、本稿ではかなり削ぎ落としてこれら3点に絞ってみましたが、恐らく私が見たローカルCMの山は、どれ一つとしてこの3点への考慮が伝わらなかったことが、ポジティブな印象を持つに至らなかった原因だと考えています。

 

ふと、思い出したのですが、先日、職場のパソコンのデータ整理をしていたところ、前任者が制作会社から受領したと思われる勤務先のテレビCMの絵コンテ案が発掘されました。

それは、地元の風景を3カットほど並べて最後に会社のシンボルマークを映す、という至ってシンプルなもの。

このCMは実現しなかったはずですが、それで良かったと思っています。

 

年始のCMも、その絵コンテで提案されたCMも、それらを発信することで、どんな人にどんな気持ちになってほしいのかという思考が浅いままでは、依頼主のお金も、テレビ局側の広告枠も、そして辛辣かもしれませんが視聴者の時間もただの浪費に終わると思うのです。

 

15秒という枠にかける思い。

その熱意とセンスを感じる「作品」を楽しみにしたいと思っています。