邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20200110 結局、発達障害の大人は生きづらい世の中なんだ

2020年1月7日(火)に放映されたEテレの「ハートネットTV」。

番組の内容は、以下のとおりです。

障害のある人やその家族などが体験をつづる「NHK障害福祉賞」。今回は優秀賞を受賞した石川洋子さん(34)の作品「うさぎと一緒に」を紹介する。

明るく好奇心旺盛な幼稚園児の娘だが、時にかんしゃくを起こし暴言を吐いてしまう…。このままでは誰にも理解されなくなってしまう、と焦り、きつく叱っては後悔する母。

発達障害があると診断された娘とどう向き合うか悩み苦しんだ末に、新たな道を歩み始めた親子の体験記を紹介。

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NHKウェブサイトより)

この番組の存在を事前に知っていたわけではなく、たまたま放映されていただけだったのですが、一児の父として何となく視聴。

発達障害を持つ方が増加傾向にあるという話は聞いたことがありますが、どのような人でもそれぞれを「個性」として捉えられ、一人一人がストレスなく生きることが出来る社会が望ましいと思っています。

その点で、今回の幼稚園児の出演を通じて発達障害(の一例)がどういったものかを視聴者に示してくれたことはとても意義深いと思いますし、番組で紹介された幼稚園や病院の対応は、上述したような理想の社会の実現を感じさせる素晴らしい事例でした。

発達障害に対する理解が全国に広がりますように…」
制作スタッフ、そしてプライバシーを晒して出演を決断された石川家の方々は、きっとそういった想いでこの番組に携わったはずです。

Twitter上での反応を見てみますと、次のような感想が見受けられます。

 

一方、こうした声も発見しました。

このツイートに対して、賛同の声が次々と連なっていったのですが、その話の行先がどうしても腑に落ちなかったので、ここで紹介します。

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紹介したツイートを簡単にまとめると…

  • ヘラヘラしていた父親にむかついた
  • その父親もアスペルガーに違いない
  • 母は離婚も視野に入れた方がいい
  • 楽家はズレズレ人間が多い

という内容です。

 

この番組を見て「発達障害を抱えた子供が将来不自由なく生きられる社会になってほしい」と心から思った人なら、「昔は発達障害への理解や診断する文化がなかった。現代の大人の中にも、発達障害を抱えた人が一定数潜在していてもおかしくない。彼ら自身も、彼らの周りの人も苦労しているだろう。そういった方々をも支えられる社会にならなければ」という視点に立てるのではないでしょうか。

しかし、ここで当該父親に否定的な意見を並べた方々は、そもそも医師でもないのに発達障害であると勝手な判断をし、それを前提としつつもその父親の考え方・振る舞い方には理解を示さず、お節介なことに母親に対して離婚の提案までして、挙句の果ては「音楽家」に対して職業差別とも思われる発言をする始末。

子供だから支えてあげて、大人は見捨てるのか。
子供だから許して、大人は認めないのか(結婚すら)。

この番組の視聴後、とても前向きな気持ちになったのに、これらの感想がこの社会の本音があぶり出してしまい、どん底に突き落とされた気分です。