お久しぶりです。
仕事上の業務が増えて心の余裕がなくなると、新しいことを学んだり、考えを整理したりする機会が減っているのが、自分のブログ更新頻度からよくわかります。
さて、今日は、日頃から勝手に思うところを抱えている、車のデザインの話。
テーマは、「ホンダが統一しようとしていたデザインを、日産がしれっといただいたのでは」説です。
世界中に自動車メーカーがございますが、メーカーごとに車のフロントデザインの方向性を統一するという戦略は、海外では以前から行われてきました。
日本のメーカーでは、マツダ車がその戦略を1番明確に実践しているものと考えます。
最近では、良くも悪くもマツダの車は区別がつかないという声が聞かれますが、それだけ「マツダの顔」というイメージの確立をできたブランディングの成功事例と言っていいでしょう。
他にも、リボンを縦にしたようなグリル(スピンドルグリル)を展開するレクサスや、キーンルックという鋭い顔を意識しているトヨタなど、顔の統一化の文化は日本でも浸透してきたようです。
その中で気になっているのは、本日のテーマであるホンダと日産のデザイン。
まず、ホンダは10年程前からイメージの統一を意識したデザインを進め始めたと思っています。
インサイト 2009
アコードハイブリッド 2013
ヴェゼル 2013
N660 2015
この頃は、ご覧の通りフロントライトの間を繋ぐ線が、まるで舌を出しているかのように下まで広がり、ナンバープレートを包み込むのが特徴的です。
そして、そのデザインを極めた完成形がNSXだったと私は考えております。
NSX 2017
しかし、このデザインが全車種に統一されたわけでもなく、むしろ今はフロントライトとグリルを、上部のメタルパーツで繋ぐ方向に統一化の舵を切っているように感じます。
シビック 2017
インサイト 2018
アコード 2020
これも、全車種で統一されているわけではないのですが、最近のホンダを象徴する顔と言って過言ではないでしょう。
そして、気になる日産。
日産は、2010年頃から「Vモーショングリル」といって、日産のエンブレムを囲むようにVの字を描くエレメントの統一化を図ってきました。
ジューク 2010
マーチ 2013
上に紹介した車種の頃までは、ホンダデザインとの被りは認められないのですが、この後、Vモーショングリルに変化が起きます。
2017年にモデルチェンジしたリーフ以降、VモーションのVの形が、エンブレムではなく、グリル全体を囲うようになったのです。
その結果…
リーフ 2017
ノート 2020
キックス 2020
オーラ 2021
最近の日産はこのようなデザイン展開がなされています。
私だけかもしれませんが、これらの車種を見ると「あの頃」のホンダを思い出されて仕方がありません。
いずれにせよ、これからも日本車のデザインが洗練されていくことを願ってやまないところです。