邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20230324 7th EP「ファッションショウ 創造盤」ライナーノーツ

前回の「ファッションショウ 破壊盤」との姉妹盤となる今作。

姉妹盤制作に至った経緯については、前作のライナーノーツをご覧ください。

 

kuniaki.hatenablog.com

 

「破壊盤」では、それまでの自分の殻を破り、様々な新しい挑戦を行いました。

その先の進化として、今作では破壊した自分による新たな核を追求。さらに、過去最多となる5名のギタリストとのコラボレーションを実現し、まさに創造的な「ファッションショウ」が実現できたものと思います。

 

では、「創造盤」について、1曲ずつ簡単にコメントさせていただきたます。

 

1.  銀色の星と青い月 feat. ハネジロー

この曲を書き始めたのは、早1年以上前。

2022年の私の誕生日にLINEをくれたハネジロー君に近況を尋ねたところ、「しばらくギターを触っていない」との回答がありました。

あれだけのギターテクニックを持っていながら、ギターに触れる機会がないのは大変もったいないと思い、急遽「ハネジロー君がギターを弾くための曲」として制作。

結果、想像に沿う、でも期待を遥かに超えたギターアレンジを創ってくれました。「ハネジロー君はこうでなくっちゃ」と一人で嬉しくなったのはいうまでもありません。

歌詞は、当時、私の身の周りで同時に起きた2つの「変化」を織り交ぜて綴りました。

 



 

 

2. セイメイ feat. masaru,

こちらは、シンプルかつストレートで疾走感のあるロックを歌いたいと思い、制作した曲です。

ベースとドラムだけでも成立するくらいのかっこいい作品を目指したのですが、masaru,様のギターによって、曲の持つポテンシャルを200%引き出していただきました。

当初、「声明」と歌詞は「宣誓」だったのですが、タイトルとして「センセイ」としたときに、どうしても「先生」の漢字が頭をよぎってしまう点が気になり、熟考の末「セイメイ」に。

蓋を開けてみると、セイメイの方が言葉遊びが広がったこともあり、一度は壁にぶつかりましたが、結果としてそれが良かったとしみじみ感じております。

 


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3. 乱反射 feat. 飛行弱者

ロディアスでポップに近いロック曲を目指して書きました。

前奏からクセのある構成となっていますが、飛行弱者様により完璧なギターを充てていただきました。この作品を通じて、「飛行弱者様に不可能はない」と勝手に信頼を寄せさせていただいております。

タイトルの「乱反射」という言葉は、歌詞にある「光は一筋しかないのに 白い傘に覆われてぼやけてしまうよ」の箇所を指しています。

 


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4. 花のように

本EPの中で一番最後にできた曲。

毎回、EPは6曲単位で制作しています。今回のEPの6作目も、セイメイ同様アップテンポのロック曲を書き始めていました。

しかし、他の5曲が全てしっかりとした構成のものばかりで、EPを通じた曲の「重さ」にメリハリがない気がして、上述の曲の制作は一旦ストップし、箸休め曲として本作を書き上げたものです。

本EPにおける唯一の2分台の曲、唯一のギターレスの曲として、いいフックになったと思います。

 


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5. エターナル・ラヴ feat. NAOYA

本EPの中では一番古い曲。

他媒体でも隠さずに明言していますが、GREEN DAYの「HOLIDAY」やAFIの「Miss Murder」のような、シャッフルビートに乗せて「ヘイッ!」と叫べる曲を創ってみたくて形にした作品です。ですので、仮タイトルは「Miss Holiday」でした(笑)

歌詞は、とあるアーティストのインタビューを踏まえて書いています。

このトラックは、完全打ち込みで制作していた原曲を、ギタリストNAOYA君の演奏によりリアレンジしてもらったものです。この2曲の比較を通じて、本物のギターの良さを十分堪能していただけると思います。

 


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6. 弓を鳴らす feat. 緋月ハルカ

かねてより、荘厳で神秘的な雰囲気のある壮大な曲を書きたいと思っており、ようやく実現できました。

教会での歌唱が似合いそうな曲に、「鳴弦の儀」という日本に古くから伝わる儀礼をテーマにした歌詞を乗せてみました。私の中での和洋折衷的な。

ギターは、緋月ハルカ様です。この曲のイメージを決定づける、重みのあるギターを演奏してくださいました。

 


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そして、今回の「ファッションショウ 創造盤」のジャケットがこちら。

ファッションショウ 創造盤

 

今回も、イラストレーターYHiRO君に描き下ろしていただきました。

前作の破壊盤との「対」な感じが、とても面白いと思います。「ファッション」のキーワードをもとに、本当に様々なコラージュが散りばめられていて、いつまでも見て楽しめる作品ではないでしょうか。

今回もまた、「最高傑作」です!!

 

7th EPも多くのギタリストの方、そしてイラストレーターの方々のお力をお借りし、今回の配信開始まで至ることができました。

携わってくださった皆様に感謝いたします。そして1人でも多くの方に、少しずつでもお聴きいただければ幸いです。