邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20170326 便利になること

 
Photobackというサービスで詞や散文詩などをまとめた本を作ったことがあります。

これは、オンラインで、編集から印刷発注まで一括して行えるサービスです。

アップロードしている写真や編集内容の保存期間は14日であり、一度編集すると、その日を起点に期限が14日後に延長されるという仕組みとなっています。

保存期間を過ぎるとデータが消去されますが、事前に期限が近づいている旨をメールでお知らせをしてくれるので、うっかり知らない間に消えてしまうこともありません。

当初、そのメールでは、期限が近づいている旨のお知らせだけが記されており、あとはPhotobackにアクセスして、ログインして編集画面まで開かないと保存期間の延長ができませんでした。

それが、しばらく経つとメールの中に、期限延長のURLが記載されるようになり、そこからジャンプするだけで、期限延長手続きが完了できるようになりました。

これは大変画期的なことで、ログインも編集画面を開く手間もなくなったので、しばらくデータを置いておきたい私にとってはとても素晴らしい改善だったのです。


しかし、ここ最近、その素晴らしい改善が静かに幕を閉じ、再び単に期限が近づいている旨をお知らせするだけのメールにこっそり戻っています。

察するに、便利な仕組みにしたせいで、まともに編集を続けずデータは蓄積されてしまうのに、印刷の発注数が伸びなかったのではないでしょうか。

便利になると人はそれに慣れてしまい、それが提供されていることが普通であるという基準で物事を考えてしまいます。

きっと日本のサービス業が充実しているのは、実は日本人はそこそこにわがままで、提供側がそれに合わせて充実したサービスを提供することに必死になってきた結果なのだと思っています。

しかし、ヤマト運輸の決断然り、このPhotobackの決断然り、これからは国民が昔できていた我慢を少しずつ取り戻す時代が来るのだろうと思います。
そして、それが人間的な成長につながるものと期待しています。
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