邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20190306 3年A組最終回予想

「カルテット」以来、次週が待ちきれないドラマだった「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」。

 

次回3月10日でいよいよ最終回を迎えますが、私なりにこのドラマの本質が予想できてきたので、備忘録(もし予想が外れた場合は、ドラマ企画のアイデアの記録)として述べてみたいと思います。

 

(ドラマに特化したブログではないため、あらすじや人物紹介は省略しております。同ドラマを第9話まで見られた方のみご覧ください)

 

展開というよりは、そもそものドラマの作り方に関する予想になるのですが、これは「製作陣が世間に向けて伝えたいことを、主人公柊一颯に託したドラマ」ではないか、と思うようになってきました。

 

伝えたいことをより多くの人に伝えるために、立てこもり事件というセンセーショナルな方法を用いたのは、柊一颯が「ドラマの中の世間」を振り向かせるためだけではなく、製作陣が実際の世間をこの番組に振り向かせるために必要だったという視点です。

 

そして、最後まで争点となっている景山澪奈を殺した犯人。

 

それは、「当事者以外の無責任な外野」ではないかと私は踏んでいます。

 

具体的には、ドラマ内に出てくるSNS「マインドボイス」のユーザーやテレビの視聴者を指すわけですが、最終回では「ドラマの中のテレビの視聴者」に語りかける演出を通じて、柊一颯は実際の「ドラマの視聴者」に、人生として大切なことを説き、表面的な情報を鵜呑みにして人を叩く現状への警鐘を鳴らすのではないかと思います。

 

そして、それこそが柊一颯の、引いてはドラマの製作陣の「真の目的」ではないか、と。

 

 

つまり、このドラマの製作陣は、ドラマの世界と現実を繋ぐことを試みているのではないでしょうか。

 

それが正しいとすると、ドラマの中で柊一颯の周到な準備が功を奏して彼の行動に対する世間の注目度が高まってきましたが、それとリンクして、実際このドラマの視聴率も、回を追うごとに上昇しているのは、製作陣の狙い通りでしょう。

 

そして、ドラマと現実のリンクを完成させるかのように、ドラマの最終回は、放映日と同じ「3月10日」の出来事となります。

 

 

…もちろん、この予想は的外れかもしれませんが、そうであっても「ドラマと現実を繋ぐ」という手法の作品はいずれ何らかの形で見てみたいものです。