邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

works-散文詩

余白さえ

物事を感じ過ぎる僕たちには 「何も無い状態」は巡ってこない 音が無くても寂しさが在るし 光が無くても恐怖が在る 筆がなぞらなかった余白に美しさが在るし 言葉にならない間(ま)が伝えることもある 見えるもの、見えないもの 聞こえるもの、聞こえないも…

若者

生きてきた長さだけで強くなれる世界なんてごめんだ無闇な年輪を鼻で笑えるような確かな力を蓄えて新しい尺度で高みを極めろ一つの場所に留まることに美徳なんてない水が溜まって濁りゆく川を避けたいなら自ら川を清めていくか、そこから泳いで大海を目指せ

20180802 川柳

体から 放たれないまま 葉月の祝言

道端の煙草

20m手前からでも目についてしまう ​アスファルトに捨てられた真っ白な煙草 それは濃い灰色の背景で目立ったのではなく 捨てた人の気持ちと綺麗な街とのコントラストのせいなんだろう

だから言葉を綴るんだ

自分の顔や背中が見えないように自分の気持ちが抱えるものは見えているようで見えていないだから言葉を綴るんだまずは言葉を綴るんだ書き始めたら言葉が気持ちに素直な方角を向き始める書き進めたらその方角に明確な道を示し出すごまかしを効かせぬ言葉の風…

やっぱり苔じゃなかった

ころころ転がり行き着いた地でまき散らしていた希望のビラはとっても薄くて小池に溶けた浅はかな群れが信じた緑はやっぱり苔じゃなかったやっぱり苔じゃなかったやっぱり苔じゃなかったやっぱり苔じゃなかった ふらふら動かず動かされずに無駄に騒がず世界を…

タイムラインという名の海

人の集まりを例えて人の輪という表現がある人が弧の一部を形成しているように聞こえるこれがそのイメージに合致していない気がしてならなくて僕は敢えて「人の海」という例え方をしたい人は、複数の海に同時に飛び込むことができるそして現代では雲の海に心…

水の流れ

この水はいつまで僕たちのために綺麗でいてくれるだろうこの水はいつまで僕たちのために湧き出てくれるだろうただ一つ知っているのは永遠に続くものなどないということ限りあるこの時間を愛おしく想いながら恵みを授かり、恵みに感謝し、恵みに還元していこ…

懐古

東への未練を左手に抱えながら枝別れした人生の一方を選び迷い子のようにこの場所に流れ着いた美しい自由を手にする勇気もなく目の前の砂すらこの指をすり抜け藍色の空に溶け込みながらあの山を越えていく鳥を見つめていた見えない波が線を繋いでいく現代(…

言葉の力

言葉で嘘を刷り込むのは簡単なのに、言葉で真実を理解させるのは困難だ。なぜ人は吹きもしない風に流されて、仲間を家族を嫌ってしまうのだろう。

幸せの灰色

幸せのために白さを求める人がいる 淡い灰色を纏ってきたこの世界を嫌い 白に染めようとする 染まったと思っていた白の中に 必ず灰色の跡が見つかってしまうのに 今まで白だと思っていた色すら いつしか灰色に見えてきてしまうのに 幸せに近づくために白く染…

おもちゃ

母の言いつけを守って床に散らかったレゴブロックを箱に片づけたきっと僕を嫌うテレビの中の人たちは、その箱の中だけを撮影して「おもちゃがグチャグチャに入っています」と非難するんだ

We care.

We don't know another light like you.Who misses the day one precious light goes out?We care.

赤いコーン

アパートの前に何度も停められた迷惑駐車に対して幾度となく注意書きを貼っても効果がなかったのにただ一度赤いコーンを置いたら現れなくなりました言葉の力では改心しない頭のよくできた挑戦者には赤の警告を以て予防線を張ることから始めましょう

近道への扉

複雑化は意図せず起こりうるが単純化は常に判断を必要とする出来る限り単純化することで次の判断への近道が現れる今から何かを導きたいなら先ず目の前の道を開きなさい

交差点

停車中向かいに僕のと同じ車が停まっているみな、違う人生を歩んでいてもあの車内にいる人は僕と同じような空間の中で同じようなエンジン音を鳴らしながら同じタイミングまで車を停めている見ず知らずのあの人と少しだけ似た人生を歩んでいる気がした

さかはさか

この坂を上り続ければ、どんな光が射すのだろうか終わりとその先が見えない上り坂は、辛いこの坂を転げ落ちたら、どんな闇が待ち受けるのか終わりとその先が見えない下り坂は、辛い それでも私たちはどんな坂でも時に糧とし、時に楽しみながら 生きている

選択

今乗車しているこの路線に下り線などない 乗客は皆、そのことを知っているようで判ってはいない そんな一方通行の旅で立ち寄る停車駅で時より 乗り換え車両が待ち受けている ホームの向かいにあるその車両への接続を選ぶのか否か 今乗車しているこの路線に下…

氷の人、氷の時

冷徹な人 冷酷な人 きっとその人は氷の人 氷だから、冷たくないと 自分を保てなくなるのだろう 冷徹な人 冷酷な人 きっとその時は氷の時 氷にならざるを得なかった 理由がきっとあるのだろう

きっかけ

小石が生んだ波紋や衝撃が生んだ荒波で心の水面が動くとき表現活動が生まれる

熱を帯びる

一、方法いつも使っている水道で手を洗う思った通り今日は水が冷たく感じるいつも聴くお気に入りの歌を流す思った通り今日はその歌がスロウに聴こえる日常と違う蛇口をひねれば初めて聴く歌を耳にすればそれはそういうものなんだと思うに過ぎなかっただろう…

頭の音から根を探す

頭の中でざわざわと音がするなら ペンを手に、その音を文字で表してみよう ざわざわと音を立てていた 葉っぱの姿が表れてくるだろう 単に散らばっているように見える葉を 感じ取った法則のままに並べてあげよう 整理された葉の隙間から 枝や幹の姿が現れてく…

自分第一の花

風向きだけを条件になりふり構わず移り棲み名前を踏み台にして都(みやこ)の高みに登り詰めたら正義の味方のふりをして自分の味方を増やし続け正義のためだと旗振りをして真逆の信号を発信するその花は緑色の絵の具で灰色を黒く塗り潰すんだ

青の不思議

曇り空から始まったある日のこと午後からの思いもよらぬ晴天に心が躍り我が子を思い切り高くあげ青空を背景に写真を撮りましたこれまでで一番の出来ともいえる写真を見ながらふと不思議に思ったことがあります悲しみや冷たさを連想させる青色がどうして幸せ…

人といる場所

人には、人といる居場所が必要なのだろうと思うひとりでいることが好きだ、という人は自分と相性の合わない人と過ごす時間が苦痛なのだろうその苦痛を避けたいことを、「ひとりでいることが好きだ」と括ってしまっているのだろう自分と相性の合う人といる場…

ボールでは無機質

その場所では、個が個のまま存在し、自分のための話で溢れている たとえ自分のためであっても、誰かに振り向いてほしいと声には出さないにしても、一本でも多くの親指が立てば嬉しくなるものだ ただ現実は、僅かな時の間にも水が溜まり、時系列の川に数多の…

20170429

224日ぶりに音楽の現場に遭遇した。 6人で奏でる17時のステージは、 繁華な通りを7色でさらに賑やかにしていた。 人に100という感情のキャパしか与えられていなかったとしても、 僕は100の楽しみと100の羨ましさという、 合わせて200の感情を確実に抱いてい…

一人じゃないよ

一人じゃないよみんながいるよ私ならこんな言葉では励まされたくないからあなただけが一人じゃないよみんなそれぞれ一人なんだよもし励ます場面になればこの座標から出発したい

無意識で培う力

何かしらの強みは欲しいけど継続や努力が苦手なそこのあなた。 実は、簡単に身につけられる力があることを知っていますか? そのトレーニングはとてもシンプル。 周りを気にせず、自分が正しいと素直に思い続けてみてください。 それだけで、 相手の性格を決…

(しゃぼん玉の表面で動く)青

報道するインタビューに基づき報道する(沢山の)インタビューに基づき報道する(沢山の)インタビュー(をして得られた都合のいい証言)に基づき報道する放映するインタビュー映像を放映する(沢山の質問をした)インタビュー映像を放映する(沢山の質問を…