邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

叶いの岬

望みの粒がひとつ、またひとつと
この手から静かな音をたてながら
零れ落ちていくから

心の部屋の天井に並べられていた
明るい灯りもあと僅かに

貝殻を拾い集め 無心で磨いて並べました
誰にも邪魔させない居場所を守るため 

白紙の思い出たちが記憶を埋め尽くしていくから
ひとり 窓を見る

二度と消えぬ痛み この胸に抱えて
傷跡隠すように 嘘を着る 

 

木犀の香りが誘う岬に今から向かいます
皆がすがる叶いの鐘 鳴らすため

向日葵に見つからぬよう太陽が海に帰りし頃に

ただ一つ願うのは誰も傷つかぬ終り
裸足になり見下ろす岸壁を

空に上る姿を思いながら