邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20191228 コブクロの桜の歌詞が素直によくわからない件

先日、コブクロ「桜」を歌わせていただく機会がありました。

普段全く聴かないこのデュオの歌詞が、何故かあまりに頭に入って来ずに苦戦。

そこで、歌詞を読み込もうと思ったのですが、読めば読むほどその解釈が迷宮入りしてしまったので、今回のブログではその歌詞を追いながら私の心の声を記してみたいと思います。

かなり性格の悪い(ように見える)記事なので、コブクロファンの方は絶対に以下をお読みにならないようご留意願います。

 

矢印に続くのが、私の心の声です。

名もない花には名前を付けましょう この世に一つしかない
冬の寒さに打ちひしがれないように
誰かの声でまた起き上がれるように

→他ブログでの解釈なども参考にする限り、恋心、つまり、好きという「思い」を花で例えているんだろう。

そして、「また起き上がれるように」と願っている点から、一度の恋愛につき一輪の花(=思い)ではなく、一人一人が一輪の花を持っているというカウントであろう。

了解。

 

土の中で眠る命のかたまり アスファルト押しのけて

→ん。土に咲く花と、アスファルトの隙間から生えている花、どちらのことを言いたいんだろう…?

 

会うたびにいつも 会えない時の寂しさ
分けあう二人 太陽と月のようで

→花の喩えが続いていたのに急にリアルな恋愛モード来た!

それにしても、どの点が太陽と月のようなんだろう? 二人が早朝と夕方にしか顔を合わせられないとか…? もしくは、単に「二人」の性格が、自ら光る人と、照らされて輝く人だったとか…?

 

実のならない花も 蕾のまま散る花も

あなたと誰かのこれからを 春の風を浴びて見てる

→急に二人称「あなた」来た!

これは歌の主人公から見た「君」ではなく、この歌の聴き手という意味での「あなた」なのではないだろうか。(理由は後述)

ただ、花=「思い」だとして、実のならない花や蕾のまま散る花=「成就しなかった好意」が、「あなたと誰かのこれからを見てる」って少し怖くない? ストーカー的…。

 

桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ

→冒頭の「名もない花」に始まる「 花」と、ここで散った桜は別…?

しかも、「思い」を花で例えていたのに、直接「届かぬ思い」って言ってしまった…!

 

涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった

→失恋したことも、様々な人生経験の中で成長の糧として消化されるということかな。ここは納得。

 

追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは

いつまでも変わることの無い 無くさないで 君の中に 咲く Love…

→ん。届かぬ思いは消されていくのに、悲しみは変わらないってことは、結局消化できないの…?

 

街の中見かけた君は寂しげに 人ごみに紛れてた

あの頃の 澄んだ瞳の奥の輝き 時の速さに汚れてしまわぬように

→一番の「あなた」とは別の二人称、「君」来た!
恐らく、二番になって舞台が変わったんだろう。
「君」の状況が具体的に記されているので、歌の主人公にとっての「君」を描いているはず。
だから、一番の「あなた」と使い分けているんだ。
主人公が昔から知る「君」は、田舎から上京したけど馴染めずに苦しんでいるのかな。

 

何も話さないで 言葉にならないはずさ

流した涙は雨となり 僕の心の傷いやす

→「言葉にならない」状況というのは、きついとか辛いとか、ポジティブではない状況だろうと思われるが、この場合、流した涙は誰の涙…?

「僕」じゃない人、例えば「君」の涙の場合、他人のネガティブな感情で生まれた涙で自分の心の傷を癒すって…どういう状況…?

 

人はみな 心の岸辺に 手放したくない花がある

それはたくましい花じゃなく 儚く揺れる 一輪花

→心に花があるということは、花=「思い」という仮説は間違いないだろう。
 でも、そうだとして、皆、心にある「思い」はたくましいものでなく儚いものだと決めてしまうのか…!

 

花びらの数と同じだけ 生きていく強さを感じる

嵐 吹く 風に打たれても やまない雨は無いはずと

→たくましい花ではないし、一輪だけだけど、花びらの数が多ければ、より生きていく強さが感じられるの…?

前半では、花が散るたびに届かぬ思いが涙や笑顔で消されて大人になるという成長の描写に納得したのに、花びらの数だけ生きていく強さを感じると言われると、恋愛上手な人の方が生きる強さがある、と思えてしまうが…。

そして、「やまない雨はない」って雨を試練のように描写するのはよくあるが、この歌での雨は「僕」のいやしじゃなかったのか!?

同じ曲の、せめて同じ二番の中だけでも、言葉の持つ意味合いは揃えてほしい…!

 

 

…あとは、ほぼ同じ歌詞の繰り返しなので自重することとします。

ひねくれ者で、本当にすみません。

開花

熟れた海に円い波を起こす
だけど小石では何も変わらない

ため息で窓が白くなる
それだけが今を生きている証

折り紙の飛行機 空へ放つ
誰かの指先を待ち続ける

過ぎ去れば跡形さえ無い
そんな儚いものを生み出している
だからせめてこの道を
進むときには常に立てた爪

抱かれた夢の気持ちも知らず
一途に種を零した
誰のためにではなく
自分が滅びない、そのためだけに
このひと夜限りの生を
名も知らないあなたに託して

 

見上げれど 月は何時までも
消えることも満ちることもないまま
それでもやがて巡り来る
潮時のため育み絶やさず

花びら 誰もいない夜に
恥じらいから逃げ出して
秘めていた香りを蕾から
バルコニーに解き放った
このひと夜限りの生を
通りすがる蝙蝠に託して

 

f:id:t92dam:20200114111147j:plain

(写真:ponponchanさんによる写真ACからの作品)

20191220 2nd EP「デモンストレイトEP」ライナーノーツ

デモンストレイト - EP

デモンストレイト - EP

  • 邦秋
  • ロック
  • ¥1069

music.apple.com

 

1. 六時の冬空 feat. NAOYA

前作が、自身の音楽ポリシーを歌った「孤高につき、光を生み、」による静かな幕開けだったので、今回は勢いのある曲からスタートしたいという思いがありました。

よりロックな曲に仕上がるよう、メロディの構想段階ではフルサイズで仮の英語詞(仮タイトル: No Words I Can Say)を当てており、そこから別途日本語詞を綴っていったのですが、この手順が自分の首を絞めてしまうことに。

英語向けのメロディに対して日本語を乗せるのに苦労したのです。

ただ、そうして苦しい思いをしつつも、膨大な量の言葉を当てはめては見送って、響きに合うものを厳選する過程の中でテーマが固まっていき、そこから表現を膨らませていた結果、タイトルを含め納得のいく作品に仕上げることができました。

ギターは、7030ナオミオのNAOYAくんです。私が作ったベースラインに対し、この曲のテーマである「両向性」がギターで表現されており、歌詞に寄り添ってくれた姿勢に感謝しています。

 

六時の冬空 (feat. NAOYA)

六時の冬空 (feat. NAOYA)

  • 邦秋
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

2. 娯楽の園

ヘビーでアダルティな曲を目指して制作。ただ、アダルティさがキャラには合わない(と思っている)ので、皆さんがご存じの夢の国を舞台に歌詞を描いてみました。

当初は、ギタリストとのコラボレーションを検討していましたが、スケジュールの都合上、とりあえず今回は自身の打ち込みによる演奏に挑戦。打ち込みのエレキギターの音色はどうしても貧相になりがちなのですが、今回はソフトウェア音源としてのエレキギターは用いず、別の楽器音源で演奏してエレキギターのエフェクタを通すことで、面白いロック感が出せたと思います。

その点では実験的な作品となりました。

 

娯楽の園

娯楽の園

  • 邦秋
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

3. 変わりたい、変わりたくない feat. NAOYA

当初、「ギターが不得手な私でもアコギをかき鳴らして歌える一曲を持とう」というコンセプトで作り始めたのですが、結果として、息継ぎのポイントが少なく、ギターを弾く余裕すらないほど歌唱に集中しなければならない作品になってしまいました。

歌詞は、「生きているとそういうこともあるよね、そういう人もいるよね」という程度にお読み頂ければ。

内容もさることながら、メロディラインに溶け込んだ譜割りが気に入っている作品ですので、むしろその辺りを楽しんでくださると幸いです。

こちらもギターはNAOYAくん。

エレキギターアコースティックギターで何種類もの音を奏でてくれていますが、Bメロのエレキギターのアレンジを聴いて、彼のギターがまるで歌っているように感じました。

 

変わりたい、変わりたくない (feat. NAOYA)

変わりたい、変わりたくない (feat. NAOYA)

  • 邦秋
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

4. フェイド

自転車で走っている時にBメロのメロディラインがふと思いついたことから膨らませていきました。

最近は、Garagebandでリズムとベースラインから曲作りを進めますが、この曲は約7年前、ギターのパワーコードで作曲していた頃のもので、当時弾いていたギターのデータを引っ張り出して、ミックスしました。

こうしたギター中心のミドルチューンは、個人的に好みの曲調なので、今後も作っていきたいと思っています。

 

フェイド

フェイド

  • 邦秋
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

5. 旗を振りかざせ feat. まさき

世の中には辛いことがたくさんあります。

その中でも、どうしても許してはいけないのが「いじめ」。
卑劣な手口、卑怯な手段、守らない約束、理不尽な主張…様々な酷いことのために涙を流す人が多くいらっしゃいます。

そんな方々に対する、「やられっぱなしじゃなくて、たまには自分の本音をぶつけてやれよ」という応援ソングです。

曲調としては、「レトロなロック」を意識。
1番 A⇒B⇒サビ⇒2番A⇒B⇒サビ⇒C⇒サビ、というJ-popの一般的な展開の曲となりましたが、私のレパートリーの中ではむしろ珍しい構成です。

ギターは、メイソウパレット/オルスバンドの、まさきくんにお願いしました。リズムとベースラインができた時から、彼のギタープレイが頭に浮かんでいたからです。
久しぶりの共同作業でしたが、曲のイメージにぴったりのギターアレンジに仕上げてくれました。

 

旗を振りかざせ (feat. まさき)

旗を振りかざせ (feat. まさき)

  • 邦秋
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

6. ラブラドール feat. ハネジロー

今更ながら、バンド「メイソウパレット」のテーマソングとして作ってみました。

この年齢でこの曲調はもはやNGかもしれませんが、ライブで観客の皆さんが声を出せるような曲を作ってみたいと思い、挑戦してみました。

ギターは、ハネジローくん。

早いBPMの曲に対し正確な演奏をしてくれました。メイソウパレットの頃からそのギターテクニックは目を見張るものがありましたが、令和に突入してさらに磨きがかかっています。是非、その辺をお楽しみください。

 

ラブラドール (feat. ハネジロー)

ラブラドール (feat. ハネジロー)

  • 邦秋
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

-----

 

以上、ようやく完成した2枚目のEPについて思いつくままにご紹介させていただきました。

なお、前作「多分、これが真実」に続き、今回もカバーイラストを手掛けてくれたのは、イラストレータのYHiRO氏。
「デモンストレイトEP」は、以下のダブルミーニングになっているのですが、その意図をYHiRO流に解釈して描いてくれました。

【デモンストレイトの意味】

 ① Demonstrate:いずれバンド活動を復活した時に、正式に完成させたい「デモ」曲集としてのEP
 ② Demon Straight:自分の中の「悪」(≒毒)を直球で表しているEP。

なお、このオーダーに対してYHiRO氏は、2パターンのイラストを制作してくれました。

今回、EPのカバーイラストとして採用したのは「第2案」の方だったのですが、これは「デモンストレイト」とTr.1「六時の冬空」の世界観を参考に、KISSの"ROCK'N'ROLL OVER"をオマージュした作品となっております。

前作に比べ、よりロックな楽曲が揃ったこのEPに弾みをつけてくれます。

f:id:t92dam:20191025164159p:plain

デモンストレイトEP カバーイラスト



一方、イラスト「第1案」の方も素晴らしい出来上がりだったため、こちらは令和元年幕開けと同時に各種媒体における私のプロフィール画像として使用させていただくことといたしました。

私とお会いしたことがある方の何名が、私のこの「Demon」な側面にお気づき頂いているでしょうか。

 

YHiRO氏のイラストは、両作とも細かな個所まで丁寧に描かれた作品です。ぜひじっくりとご覧ください。

 

f:id:t92dam:20190421074239j:plain

デモンストレイト第1案

今回も、様々な方のご協力のおかげで、完成に至った「デモンストレイトEP」。

音源について、プロフェッショナルな方にとっては技術的に未熟な個所が多々あると思いますが、温かな目と耳と心でお楽しみいただけましたら幸いです。

20191219 ブックレットウェブサイトをリリースしました

オリジナル曲集、2nd EP「デモンストレイトEP」の完成を機に、前作「多分、これが真実」と同様、歌詞集としてのブックレットの印刷データを一旦作成していました。

 

本格的にCDをプレスするわけでもなく、普及は配信にお願いしている以上、このブックレットは基本的に出る幕はありません。

 

しかし、昭和生まれの私にとっては、ジャケットのアートワークやブックレット等も含め、総合芸術としての準備が整うことで、ようやく音源作品が完成する、という価値観から脱却できないのです。

 

茶道が、茶室でたてるお茶だけでなく、その場にある掛け軸や花、器などにも心を配られている感覚に似ているものと、個人的には感じています。

 

とはいえ、上述の通りプレスをしない「デモンストレイトEP」に対して費用をかけてブックレットの印刷をするわけにもいかないので、せめてデジタル仕様で楽しんでいただきたいと思い、PDF方式にしてウェブ上で公開しようと思っていたのですが、縦横比1:1のブックレットの形では、パソコンでもスマホでもスペースのロスが大き過ぎることに気がつきました。

 

それならデジタルブックにしようか…とも思ったのですが、私の歌詞を見ていただくのに、ビューワーをインストールしていただく手間をかける人なぞ皆無に等しいだろう…と、こちらも断念。

 

そうして熟考を重ねた結果行き着いた答えは、「レスポンシブデザインによるブックレットウェブサイトの開設」でした。

 

この方法により、パソコンでもスマホでも同じような世界観で、しかも文字の視認性も高い状態で歌詞を見ていただくことができます。

 

私の勉強不足もあるかもしれませんが、1ブックレットのために1ウェブページを開設するというのは前例が無い(もしくは稀)と思っていますが、CD時代の思い出を引っ張るアーティストにとってこの方法は、時代に即した最適解ではないかと自負しております。

 

「通常ブックレットの閲覧も、CDを購入することで達成できるのだから、安易にウェブ上で公開すべきでない」と思われるかもしれませんが、その場合はシリアルコード方式で公開範囲を限定すれば解決できます。

 

無論、私に関しては、もちろんそんな面倒くさいことをすると、いよいよどなたにも見ていただけなくなるので、フルオープンで行きたいと思っていますが。

 

音楽の世界観を視覚的に表現してきたブックレット。この文化を継承するためにも、皆様ぜひブックレットウェブサイトを構築してみてはいかがですか?

 

catchypandemic.wixsite.com

デモンストレイト - EP

デモンストレイト - EP

  • 邦秋
  • ロック
  • ¥1069

music.apple.com

20191128 隙のない3拍子コピー

12月が迫っています。

12月は、各地で「飲酒運転根絶強化月間」が取り組まれており、宮崎県交通安全対策推進本部からも実施要綱が発表されています。

その要綱の内、「飲酒運転の根絶」の項目には…

 

飲酒運転は犯罪であり、

「絶対にしない・させない・許さない」を徹底しよう

 

というフレーズがあります。 

f:id:t92dam:20191128095438p:plain

飲酒運転は厳禁です

 

語尾を揃えて3つ並べる(「3拍子コピー」と命名します。)ことで力強いメッセージに聞こえるのは、私たちの中に非核三原則が根付いているからだと勝手ながら考えています。

 

核兵器をもたず、つくらず、もちこませず

 

これは、現在進行形として核兵器を持たない(=持っているものは手放す)、そして未来においても核兵器を作って生み出さない、そしてそれだけでなく外部からも持ち込ませない、という非核に向けてあらゆる方向から取り組む3本柱です。

 

話を飲酒運転根絶強化月間に戻しますと、こちらの「しない・させない・許さない」も、飲酒運転を、自分ですることも、人にさせることも、自分に関係がないところで誰かがしているのを許すこともしない、という3本柱です。

 

一方、宮崎市の国道に設置された県警の電光掲示板で、次のような注意喚起がなされていました。

 

過積載

しない

させない

頼まない

 

やはり、何かを訴えたいときに3拍子コピーを用いたくなるのが日本人の性かもしれません。

…が、ちょっとこれには引っかかってしまいました。

過積載を、自分ですることも、人にさせないこともわかりますが、「頼まない」というのは、2番目の「させない」とほぼ同義であるように受け取れ得るからです。

3拍子に乗せた2本柱であり、響きだけを優先したコピーなのかなぁ、と思ってしまいます。

 

ここで私から、せっかくの「過積載」という音を生かした…

 

金輪際

しない

させない

過積載

 

という、無駄がなく、響きの良さも残したコピーをご提案しておきます。

 

言葉、特にコピーを作る上では、一ミリの突っ込みどころを与えないくらい洗練された作品を世に放ちたいものです。

言葉の旅、「良い」のボタン

文学作品に触れようと思う人は、
知や感情に刺激を求めているんだと思う。

それはきっと、旅に出て、
見たことのない景色や
懐かしい空気に出会いたい感情に似ているんだろう。

その恐らくの一般論に当てはまりながら、
詩との出会いを楽しみに、
マチュア作品が集まる場所を訪れる。

まず、人気の十篇を読み漁り、
続いて、それ以外の作品群へ進むんだ。

 

僕が求めているのは、

殺意が美しくなったり、
優しさが恐ろしくなったりする、
心を動かす言葉の魔法。

そして、
言いたくても言えない世界を描いてしまったり、
"普通"ではない感情の輪郭を象ってしまったりした言葉たちが、
未知の視界の景色を見せてくれる、
ゾクゾクする時間。

 

でも、

訪れた先にある言葉の羅列は
片想いの「君」への想いや忘れられない「君」への想いで
溢れて返っている。

きっと、この場にいる人たちのほとんどは、
恋に忙しいんだろう。

 

不幸なことにそんな言葉ではあまり心が動けない僕が、
稀にある胸を射る作品に出会えた時、
きっと、その機能が設けられた際に想定された以上の気持ちを込めて、
「良い」のボタンを押させていただくんだ。