邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

works-歌詞

テヲ

この場所の空気、塗り変えるためあなたのその拳(テ)が欲しい悲しみと痛み この胸にしまい隠してた牙に差し出した光見るだけだった場所に今は立てる過去を捨て去るために洗う右手未来拓くため動かす左手海を切りながら進んだ弓張る水平の先に感じる希望を無…

砂と雫

僕が空白ならば時間は通り過ぎる首元を擦り抜ける絹の滑らかさで 例えば陽の光が円を描いた日の 夜空に煌めいた美しい光も 瞬きの間も世界は動く 次の季節の前に今を残して 風で消えない足跡を刻み それぞれが憶えている景色を愛して 僕に降る砂を零さないよ…

夜明け前

目の前に続く階段見上げた後ろから腕を引かれそうになったゆっくりと僕を邪魔するあの日の面影は雨のような棘になった溢れ来る光なら、闇の方が綺麗で咲いていた花に憧れた心も隠さないで誘う指は振り払った気付かない? 光なら、闇の方が明るかった夢は千切…

マンゲキョウ

ランプ消したら何も見えなくて自分だけの世界に迷った昨日まで使っていたシフターは大事なもの落としていたため息も笑う声も同じように白い息ならバラバラになってた幸せを寄せては繋げてまつり縫いモノクロで描いたクールな未来とは少し違っても万華鏡のよ…

折り鏡

そのとき僕は ふと立ち止まり今日まで歩いた道 振り返る曲がりくねった轍の傍に寄り添っている色んな足跡カレンダーをめくってみても明日(あす)の行方は 見えないまま時が経ち僕たち二十歳の袖に手を通し目を瞑った一人で生きることはできないやっと気づけ…

ユウダチ

愛するものを愛するだけの時間も無いから起こした夕立ち 重力に素直に流れゆく川を触れればその水は新しい雅印が拒んだ、なぞっただけの文字額縁が冷めた目で見ている絵今日は何を想って右手は弦をはじいている?同じ景色の部屋、昨日とは何が変わった?青い…

オレンジ・クリスマス

手の平 かじかんで赤く 夕日はいつものオレンジダウンは大好きな紺 葉っぱは夏と同じ緑真っ暗 夜に輝く 青色 流行りのライト今住む地球(ほし)の赤い道より上だから寒い十二月だけど雪が降らないこの町では見えないwhite christmas日常と変わらない風景そこ…

誰もが指折り願う日に

笑顔色の街の中で 屋根の下独りきり椅子に座って 本を広げては 心孤独 三年前の冬思いどおりの春じゃなくて壊れていると思っていた爪先の向きを決めるコンパス買い換えようと思っていたけどいつも同じに見えてるようで そっと変化を重ねている空のように心の…

浅き悟り

積もる雪と向かい合えば 白が僕を反射してシャボン玉の底のように 過去の色が渦巻くからそう、夜を明けて、また光が新たな命照らしていくように 閉じた瞳開けて生きる記憶雨に降られたワイシャツがまだ肌から離れなくてそのストーリー どうして序章にどんな…

青(、)過ぎて黒

振り返れば冷めた両目が夜も光って憑いて回る頬を伝う雨のような雫もとうに乾かされた鋭利な言葉でつけられた傷に癒す間なく、声を塗った澄み渡る空の青に罪深さ覚えて望まない霧雨さえ優しく思える真実が意味を失くす夜の透明な、光点を、問う点の、統制は……

静寂の中で弾く過去は

振り返る時は 慣れた椅子に座りたい真夜中の冬のような 音のない音の中でLalalalala Lalalalala今はメトロノームも止めて目を瞑り座ったまま 時の旅を始める五線譜に咲いた花が種に戻り空に舞う前に目に見えないその色彩 時に、耳に、指に刻ませて振り返った…

ミス ミゼラブル

真赤なカーテン 真ん丸ステージキラキラ眩しさ纏い 輝いたワタシライトが途切れる 左の客席いつもの靴が今日もまた… 名前も知らぬアナタ近づくチャンスさえ 与えられない舞台この身全てに哀れみのせて 伸ばした指の先には遠く遠く遠い明かりと影の境界線暗い…

アレルギー

君の心臓、まだ止まらない動いたまま、止められないよ感情を殺せばそっと謝れた?君の傷は赤く染まる操作できればきっと楽だったそうじゃないからずっと悩んでる邂逅 愛撫 別離拒絶したのは僕を包んだボクの意思とは関係がなくて共有できたのは"哀しい"の言…

ウィンドミル -Brighter Season-

雨が降ったら傘を差すように傷ついたとき包んでくれる君さえ遠くてなぜだか僕は窓を眺めてまっすぐ走ってた 時間も惜しまないで愛を求めた僕はただ幻へとたとえ明日が見えなくなってもあのとき夢見た道程辿っていこう愛を求めた僕はただ幻へとたとえ二人の距…

僕は傘

灰色で綺麗な罪 ぼやける煙の奥渾身の嘘も見透かす オーラもかき消して飛び級で勝ち取ったから 守るだけに夢中で与えるより傷つけて 表が終わらないなんで今日の僕は一人きり? その理由は明白雨が降るときにだけ必要な傘の気持ちと今、同期する微増する幸せ…

silent birthday

さぁ扉を開けよう 冷たい風吹くけど黒い空に一つ 白い息昇らせた「何となく」の誘いが 似合わない今日の日に「どうしたの?」って言葉で 駆けつけてくれた君怖がらず 伝えたいねぇ 僕には何もないけど月並みの言葉だけど「傍にいて 笑い合えればそれだけで特…

contrast

真黒な色した景色に真白な色をした吐息かじかんでいるその赤い手とナーバスで青くなった顔辺りが静かすぎる夜で自分の鼓動がうるさいな雪はすぐ地に染みていくのに無言の時は続いている街の二人は腕組むのに僕たちの間には20センチやわらかな笑顔したいけど…

列車に乗って

あの日流した涙ならば忘れた通り過ぎる景色は遠い記憶へあの日こぼれた笑顔だけを求めて景色が近づくのは新しい思い出綴る幸せが向かってきているようでどこまでも続いてくレールを進んでいく改札を抜けたら僕らはそれぞれの思いを胸に抱えてそれぞれのゴー…

艶舞

明かりは蝋燭時間も判らない部屋 遮られた視界引戸を閉めたなら 化粧の、香り、囁く言葉 そっと艶やかにそっと軽やかにそっと触れるからずっと止められない 優雅さを魅せる拡がった袖の中 長い、爪と、滑る指先 もっと今夜は舞う一途、涼やかにはきっとなれ…

はじいたような

暑いだけの部屋を抜け出すから動かないで待っていて雨は降っていない、ここから 辿り着くまで傘は持たないまじない最後に受け取ったのは声ではなく文字表情もなく過ぎて揺り篭の片方を押さえ、放したそのまま転がり始めたせめて最期に傍に、傍にもう二度と会…

ありがたき、ふしあわせ

やさしさならばうけとれるけどそうじゃないならくるしいだけねおそれまぎゃくのあなたさまからそんなきもちはききたくなかったいつもじかんをテイクしてくれいつもなにかをギブしてくれたへいぜんとしたうらぎりをみてぼうぜんとするながいぶんめんいつもき…

今日だけの紫

外界で目醒め産声をあげた日からそれぞれの道が生まれる「今」の全てが「過去」になり記憶になって軸が膨らみ固まる歴史を歩みその最先端に立った「時」偶然に君と出逢えた積み上げたものは似ているようで似てない、でも時空を超えた溶け合い それは 熱を放…

予感

輪廻が真実ならば 今また此処からが運命められた 憂いの時間総てが転び堕ちる だから空、憧れる今は道半ばだろう だけど余地も見えてる救いの神、見(まみ)える陽炎の合図とともに 鳴る音、揺らめく躰

聖寂

此の指、口に触れれば静けさ現れて此の手が耳を覆えば、ほら、音色は心に届く今此処に両足で立ち無二を彩るのは新しき神を産み出し目醒めさせるため此の腕を、高く伸ばせば詩を歌う声は瑠璃色を描き此の天井を突き抜けて 空を塗り替えて

FAR AWAY

鍵を挿して今、闇夜を駆けてく独りきり目的地はそう、儚い標(しるべ)さ迷わないハンドル握りアクセルを踏みネオンが過ぎ去ったFAR AWAYいつしか滅び逝く日がくるのならば運命(さだめ) この手で掴み全てを思いのままに 尽きるまで最後の夢には、救われる…

逆撫(さかなで)

表情無き声をエメラルドグリーンの細胞と気管支震わせ響かせてる「逆さまな答は正常の否定」と待望の結末 見えたら飛び降りる走り出せば今日も地は泥濘み始め偶然のリアリティ 逆撫での黙認解剖で未来を 暴くから身を晒して「明日からは晴れるよ…」 何遍聞か…

DEAD VALLEY

関連避け応えた外気感じなかった卒倒待ち望んだ礼拝欠かさなかった感触見間違えた感度も差をつけてた清流赦すまいと最愛裏返したDEAD VALLEYDEAD VALLEYアルコールよりも早く天国に辿り着いた幸い愛は差異とは再会することなくDEAD VALLEYDEAD VALLEYDEAD VA…

period

冷めた瞳(め)で遠い月を待ち望んでた素直さに「不透明」被せた淵まで寄せられた足見下ろせば苦痛が普通になってしまいそうで大人にもなれぬ素振りは何処にも行けない、後に道は無い無くせないさ、このまま傷を抱えた 此の身と歩いてゆっくり墜ちてく涙と流…

諦めの詩(うた)

再起? 元に戻せる悦び等味わう必要も無く吐息、 深く濁して、瞳開きながら眠った背徳、 残し去るは、紫の夢解得、 できぬ体、灰色まで薄まれ心と言葉と子供の頃の叫んだ声今更頭が繋ぎ遠くに景色映す病なら慣れてる。だから今ここでこの舌、さらけ出して待…

愁い雨を君にあげる逆さにした想いあげる永遠に見えてた そっと、そっと尊くない終りに、救い残した希望は遥か朽ち果てても尚開花、望んでこれは君が描く影絵だから巻き戻した過去は新しい温かな嘘は未だ冷たく明らかな闇、美しいから、君に悔いも残した種は…