旅立つあなたに
流す涙も隠して眩しいその先へ
出逢いは若葉の頃 白い羽根と一緒に
未知なる世界に触れ
力任せに頂に立ち 強い風に晒されても
何処から吹いているかは確かめず
あの日の望まなかった別れを想って
ただ叫び続ける
二度と戻ることのできない節刻まれ
また一つ暗い服に袖を通す
遺された想いを胸に抱いて
残された命を生きるだけ
心すら動かない電池切れの思い出
それでも捨てきれずに引出しに閉じ込めた
優しく打ち返す綺麗な波と
隠されていた胸の内 受けて
分かれ道のもう片方へと進み始める
新しい時代を切り拓くため
交わした契りさえ捨てて
描き直した夢に向かい進む
正しさを常に自分に問いながら
旅立つあなたに
流す涙も隠して眩しいその先へ