邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20201123 マウンティングハラスメント

少し前の話ですが、テレビで「マウンティング」に様々な種類があるという話題がなされていました。

 

しかし、それらのマウンティングの中で、私個人的には「それは本当にマウンティングなのかな?」と疑問に思う事例がいくつかあり。

その疑問をきっかけに、コミュニケーションで受け手側が不快に感じた現象全てを、発した側にフォーカスをあてた固有名詞で表現するのが、そもそも良くないのだと考えるようになりました。

 

例えば。

「子供が歩き始めた旨をSNS上で報告したところ、『うちの子はまだ歩けません』というコメントがきた」ケース。

当該番組ではこの現象を「本人に意図はないのにマウントをとってしまった言動」として、『ステルスマウンティング』だと定義づけられました。

 

しかし、フォロワーに向けた発信であるとはいえ、有名人のフォロワー数からすると、その発信はほぼ「不特定多数」に向けたものであると言えるでしょうに、

その言葉一つ一つに、読者よりも優位に立つマウンティング行為を疑われたら、SNS上で何も発することができなくなるでしょう。

むしろ、そうした不特定多数に向けた発信について、いちいち自分の立場を訴えることで相手の配慮のなさをアピールして正義感を貫いた感に浸る方が、ある種のマウント行為であるとも言えるのではないでしょうか。

 

そもそも、こう行った番組に出演してマウンティングについて解説する人達自身が、マウンティングに関する話題で、専門家としてマウントをとれるように、様々なコミュニケーションに「○○マウンティング」と固有名詞を作って自分の専門家らしさを高めたいだけなのかな、とも勘繰ってしまったり。

そして、それは「ハラスメント」にも通じる現象であると思いますし、そうした人たちのせいで、世の中のコミュニケーションが難しい方に追いやられている気がします。

 

勤労感謝の日
できる限り、人の役に立つ、人に喜ばれる生き方・働き方について考えていきたいものです。