新型コロナウイルス感染症について、現在日本が選んでいる「我慢」という対処法には限界があるのは先日のブログでも綴った通り。
「アフターコロナ」という言葉が生まれ、コロナウイルス収束後の暮らしを待ち望みつつ今を耐えているわけですが、その「収束後の暮らし」はいつ訪れるのでしょうか。
きっと「アフターコロナ」を叫んでいる人が思っている以上に、今とアフターコロナの境目を感じる事は少ないのではないかと予想しています。
今できることは、感染症対策が施されたまちづくりや経済活動を構築していくことです。
いち早く感染症対策に着手した経営者から生き延びていくことができると思いますし、その積み上げが新しい「当たり前になっていくのではないでしょうか。
その点、飲食店は大変努力されていると思います。今までテイクアウトやデリバリーをしていなかったお店でも積極的に実施して、自宅や職場で自分たちの料理を食べてもらえるように切り替えています。
その先には、店舗営業の復活に際し、テーブル席の各ブースをビニルで仕切ったり、完全予約制にして行列ができないようにするなどして、対策を行っていくようになるのかもしれません。
それに比べて文字通りの「自粛」を実施し、事業の中止や見送りを決断されているケースも多く見られるようですが、中にはただ事態の収束を待つだけで思考停止となっているものもあるような気がしています。(ちょっと厳しい言い方ですが)
例えば、今朝の朝刊で中止が予想されていた大相撲。
こちらは収束するまで中止するのではなく、無観客試合を継続した方が良いと思っています。
恐らく、角界での感染者が出たことを受けての判断だと思うのですが、その感染の原因は、日々の取り組み(試合)よりも、それぞれの「部屋」の生活様式にあるでしょう。その点を見直して対策を取った上で、無観客試合を行えば安全かと思います。
さらに、ウェブ配信にして懸賞金(スポンサー)はウェブ広告により募るとか、会場の歓声がない代わりにいっそのこと視聴者参加型の勝敗予想ゲームなども開催したら以前よりも盛り上がる気がします。
学校教育も然り。
現在、9月入学への変更を検討しているようですが、今回のコロナだけを理由に議論しているようではナンセンスです。次の感染症が秋に流行した場合に、また入学時期を変更するつもりなのでしょうか。
ただ、海外の多くの国が9月入学であることを考えれば留学などの面でメリットがあることも事実。ぜひこの点はコロナウイルスのためにではなく、広い視点で議論していただきたいと思います。
そして、大切なのは「今」の学校教育です。塾がオンライン授業をしているだけでなく、大学生が無償でライブ配信による講義をするなど様々なアクションが成されているようですが、学校は具体的にどういった対策を「実行」しているでしょうか。家で我慢させて、宿題を出して終わりになっていませんか?
働いている親御さんのために学童保育を開いて、そこに児童が集まるくらいなら、クラスの半数ずつを通学させてしっかり間隔を開けて座らせ、最低限の授業だけでも提供したらいかがでしょう。
どうしても通学させたくない場合、ウェブ配信だとネット環境の有無によって受講できる・できないの差が生まれてしまうので、地元メディアと協力してテレビで授業を発信できるよう働きかけるとか…
教育界側が「何とかしよう」という姿勢を示すだけでも家族や児童生徒の抱えているストレスは軽減できるものと思っています。(あくまで教育界側が全く努力をしていないという趣旨で話をしているわけではないので誤解のなきよう…)
公共交通機関での移動を余儀なくされる場合は、防護マスクの着用を検討してもよいと考えています。
「そんなの恥ずかしい」と思う方もいらっしゃるでしょうが、皆が着ければ当たり前になりますし、ずっと家に籠るストレスと比較すれば、さほど気にならないものと思います。
色々と述べてしまいましたが、とにかくただ我慢をして、ただ国に文句を言って今を生きるのではなく、今にあった生き方を見出して、作っていく社会であってほしいと思っています。