かつては、どんな「新しいこと」を提示してくれるだろうとイベント開催前からワクワクしておりました。
そう、「新しいもの」ではなくて、「こと」。
ここにAppleらしさを感じ、その素晴らしさに魅了されたファンが、いわゆるApple信者となっていきました。
しかし、新しい価値観を創造し、提供してくれていたAppleの姿は影を潜めていき、いつからかAppleスペシャルイベントは、ハードのスペック向上のお知らせの場と化してしまいました。
毎年3月と9月に開催されるAppleのイベント。
今回、勤務先の同僚と開催直前のイベントについて一切話題が上がりませんでしたが、私にとってはここ数年の中で初めての出来事でした。
それだけ私と、私の周辺の方に限って言えば、ワクワク感が尽きてしまったんだと思います。
ただ、今回はスペシャルイベント後、久しぶりに驚いたことがあります。
それは、Appleの既存商品の値下げ幅。
例えば、iPhoneですと…
- iPhone 8 (64GB)は、67,800円 → 52,800円(△15,000円)
- iPhone XR (64GB)は、84,800円 → 64,800円(△20,000円)
- iPhone XR (128GB)は、90,800円 → 69,800円(△21,000円)
フルスクリーンのiPhoneは10万円近く払わないと手に入らないという印象でしたが、ここにきて一気に購入しやすくなったように感じます。
また、Apple WATCHも…
- Series 3 38mm(アルミニウムケース)GPSモデル 31,800円 → 19,800円(△12,000円)
Apple WATCHは興味があるけど、時計の金額としては高すぎる…と思っていた方にとっても、グッと身近な存在に感じられる値下げとなったのではないでしょうか。
スペックを上げて、強気な価格で勝負してきたAppleですが、ここまで大衆向けのラインナップに舵を切るとは思いませんでした。
今までの、創造性を刺激する驚きとは程遠い性質の驚きではありますが、それでもインパクトはとても大きい変化と言えるでしょう。
この英断は消費者としては嬉しい限りですが、新商品の売れ行きが心配になってしまうところです。