昨日、NHKスペシャルの「香川照之の昆虫"やばいぜ!"」を視聴しておりました。
今回は、カマキリ先生に扮する香川照之さんがコスタリカに昆虫採集に行くというお話。
この中で、「モルフォチョウ」という蝶の存在を知りました。
モルフォチョウの特徴は、羽根。
畳んだ時に見える羽根の裏側は、茶色を中心とした地味な模様となっておりますが、ひとたび羽根を広げると、大変美しい青色の光沢がお目見えします。
以下のサイトに、その違いが楽しめる写真が掲載されております。
カマキリ先生曰く、これは普段見える羽根の裏側の色を、落ち葉のように地味にしておくことで、鳥などの外敵から身を守っているのだそうです。
虫が大変苦手な私ではありますが、このモルフォチョウを見て一目惚れしました。
そして、ビビビっとあるアイデアが着想しました。
普段、サラリーマンや公務員等の日常的な衣を身に纏い、社会の風景に溶け込みつつも、その姿からは想像できないような、表現活動の源となる感情を秘めていらっしゃる方は少なからずいらっしゃるはずです。
そしてその方々は、きっと誰にも言わずに、もしくは少人数での趣味として、音楽や絵画、彫刻等さまざまな方法で日頃からその感情を発散しているものと思います。
そんな方々が、「本当の自分」を解放できるようなイベントができればいいな、と思いました。
かつて、「表現が集う場」として開催した「ダリアとストロベリー」よりももっと、表現活動を日常から外向けに発信していない(/できていない/する自信が持てていない)方向けの、「自分に素直に、自由になれる場所」としてのイベントとして。
きっと、私はそのイベントに「モルフォの群れ」と名付けるでしょう。
私も、サラリーマン生活をしている姿について「世を忍ぶ仮の姿」と呼ばれたこともありますが、上述した「隠れ表現家」の方々も、表現をしている時の自分こそ本当(=表)の自分だと感じているのではないでしょうか。
普段見せている地味な姿は「裏の側面」で、その中に隠している鮮やかな世界が「表の側面」。そして、モルフォチョウの羽根の表面の鮮やかな色には毒素も含まれているそうで、モルフォチョウにまつわる話の全てが何とも魅力的で、私が抱く「内なる自分」を持つ人のイメージに瞬時に合致したのです。
モルフォの群れ。
妄想するだけで、久しぶりに燃えてきました。
しかし、それを実現するには、にわかモルフォ愛では失礼ですから、まずはもっとモルフォチョウのことを知らないといけないですね。
shashintorutoruさんによる写真ACからの写真