邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20200106 小室哲哉さんが生む「パワーフレーズ」

しばらく前の話ですが、お笑い番組で興味深いシーンがありました。

その番組は、「さんまのお笑い向上委員会」。
お笑いコンビ「トム・ブラウン」の布川ひろきさんにTRFのSAMさんのモノマネをさせるべく、スタジオ全員でTRFを歌おうという流れに。
そのとき、全員が「♪寒い〜夜だから〜 ラララララ〜ラララララ〜」と歌ったのです。
確かに私も、「寒い夜だから」に続く歌詞が思い出せません。それでも、「寒い夜だから」は覚えているのです。

私は、常々「メロディに沿った歌詞」の大切さを認識しており、私が作詞をする際も強く意識をしています。
その点で、この歌はサビの歌い出しのメロディに対して「寒い夜だから」という「乗り方」が抜群なのです。このようなフレーズを「パワーフレーズ」と呼びたいと思います。

振り返ると、小室哲哉さんはパワーフレーズの創造に長けていらっしゃるのかもしれません。

TRFだけを見ても、ヒット曲の、

・寒い夜だから…
・Masquerade
・BOY MEETS GIRL
EZ DO DANCE
CRAZY GONNA CRAZY 等、

タイトルを見るだけで、その言葉に沿うメロディが浮かびませんか?

オリコンシングル売上ランキングにおいては、「OVERNIGHT SENSATION 〜時代はあなたに委ねてる〜」よりも下位にあたる「寒い夜だから…」。
それでも、布川ひろきさんのモノマネ時の選曲として「OVERNIGHT〜」ではなく「寒い夜だから…」が選ばれたのは、サビの歌い始めやすさ(ただの歌いやすさではなく、歌い始めやすさ)が決め手だったものと思います。

ちなみに、「OVERNIGHT SENSATION 〜時代はあなたに委ねてる〜」のサビの始まりは、"Anyway you want"と歌っているのを、今初めて知りました…。そのくらいの差です。

ところで、先ほど挙げた5曲のうち上から3曲(寒い夜だから…、Masquerade、BOY MEETS GIRL)は、歌い出しからパワーフレーズが登場します。これは、小室哲哉氏が選んだ「売れるための戦略」なのでしょう。

 

 

TRF以外にも、小室哲哉さんはタイトルを読むだけでメロディが浮かぶパワーフレーズを数多く生み出しています。
例えば以下の曲名。ただ読み上げるのではなく、ついつい口ずさんでしまいそうです。

CAN YOU CELEBRATE?
Body Feels EXIT
a walk in the park
安室奈美恵

恋しさと せつなさと 心強さと
篠原涼子 with t.komuro)

I’m proud
華原朋美

 

本来、本稿は「ナンダカンダ」(藤井隆)や「It's My Life」(Bon Jovi)、「パプリカ」(Foorin)など様々なパワーフレーズを探そうと思っていたのですが、書き進める内に小室哲哉さんのパワーフレーズセンスに気づき、彼の楽曲を中心に取り上げる運びとなりました。

 

印象に残る曲や、いわゆる「売れる曲」を目指したいときに、私自身も参考にしていきたいと思います。

20191231 2019年を振り返って


 

2019年の初め、「誰かの役に立てる一年でありたい」という年頭所感を残しました。

自分自身で為せたこと、自分が生きてきた中で出会ってきた人と人を結びつけることで為せたこと、様々な実績を残せたという自負もありつつ、もっと優しくなれた瞬間や、もっと柔軟にできた出来事もあったはずだという後悔もつきません。

生まれ出た意味を感じるためにも、2020年は今年以上に人々のためにできることに努めていきたいと思っています。

 

バンド停止中も、ライフワークとして細々と継続している音楽制作活動については、来年はただの配信だけではなく、ワンアクション起こせそうな話が持ち上がっています。

7月。

実現すれば面白いものに仕上がるはずです。また動きがあればこちらにて発信していきたいと思います。

最後に、今年制作した楽曲の歌詞を振り返らせていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2019年もギャラリー「個と場」にお立ち寄りくださり、誠にありがとうございました。

2020年も、好き勝手なことを述べる場になる見込みですが、よろしければたまには覗いてみてください。

 

2019年12月31日

邦秋

 

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写真: RASNICHECK、メイソウパレット、オルスバンド、7030ナオミオ合同忘年会より

20191228 コブクロの桜の歌詞が素直によくわからない件

先日、コブクロ「桜」を歌わせていただく機会がありました。

普段全く聴かないこのデュオの歌詞が、何故かあまりに頭に入って来ずに苦戦。

そこで、歌詞を読み込もうと思ったのですが、読めば読むほどその解釈が迷宮入りしてしまったので、今回のブログではその歌詞を追いながら私の心の声を記してみたいと思います。

かなり性格の悪い(ように見える)記事なので、コブクロファンの方は絶対に以下をお読みにならないようご留意願います。

 

矢印に続くのが、私の心の声です。

名もない花には名前を付けましょう この世に一つしかない
冬の寒さに打ちひしがれないように
誰かの声でまた起き上がれるように

→他ブログでの解釈なども参考にする限り、恋心、つまり、好きという「思い」を花で例えているんだろう。

そして、「また起き上がれるように」と願っている点から、一度の恋愛につき一輪の花(=思い)ではなく、一人一人が一輪の花を持っているというカウントであろう。

了解。

 

土の中で眠る命のかたまり アスファルト押しのけて

→ん。土に咲く花と、アスファルトの隙間から生えている花、どちらのことを言いたいんだろう…?

 

会うたびにいつも 会えない時の寂しさ
分けあう二人 太陽と月のようで

→花の喩えが続いていたのに急にリアルな恋愛モード来た!

それにしても、どの点が太陽と月のようなんだろう? 二人が早朝と夕方にしか顔を合わせられないとか…? もしくは、単に「二人」の性格が、自ら光る人と、照らされて輝く人だったとか…?

 

実のならない花も 蕾のまま散る花も

あなたと誰かのこれからを 春の風を浴びて見てる

→急に二人称「あなた」来た!

これは歌の主人公から見た「君」ではなく、この歌の聴き手という意味での「あなた」なのではないだろうか。(理由は後述)

ただ、花=「思い」だとして、実のならない花や蕾のまま散る花=「成就しなかった好意」が、「あなたと誰かのこれからを見てる」って少し怖くない? ストーカー的…。

 

桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ

→冒頭の「名もない花」に始まる「 花」と、ここで散った桜は別…?

しかも、「思い」を花で例えていたのに、直接「届かぬ思い」って言ってしまった…!

 

涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった

→失恋したことも、様々な人生経験の中で成長の糧として消化されるということかな。ここは納得。

 

追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは

いつまでも変わることの無い 無くさないで 君の中に 咲く Love…

→ん。届かぬ思いは消されていくのに、悲しみは変わらないってことは、結局消化できないの…?

 

街の中見かけた君は寂しげに 人ごみに紛れてた

あの頃の 澄んだ瞳の奥の輝き 時の速さに汚れてしまわぬように

→一番の「あなた」とは別の二人称、「君」来た!
恐らく、二番になって舞台が変わったんだろう。
「君」の状況が具体的に記されているので、歌の主人公にとっての「君」を描いているはず。
だから、一番の「あなた」と使い分けているんだ。
主人公が昔から知る「君」は、田舎から上京したけど馴染めずに苦しんでいるのかな。

 

何も話さないで 言葉にならないはずさ

流した涙は雨となり 僕の心の傷いやす

→「言葉にならない」状況というのは、きついとか辛いとか、ポジティブではない状況だろうと思われるが、この場合、流した涙は誰の涙…?

「僕」じゃない人、例えば「君」の涙の場合、他人のネガティブな感情で生まれた涙で自分の心の傷を癒すって…どういう状況…?

 

人はみな 心の岸辺に 手放したくない花がある

それはたくましい花じゃなく 儚く揺れる 一輪花

→心に花があるということは、花=「思い」という仮説は間違いないだろう。
 でも、そうだとして、皆、心にある「思い」はたくましいものでなく儚いものだと決めてしまうのか…!

 

花びらの数と同じだけ 生きていく強さを感じる

嵐 吹く 風に打たれても やまない雨は無いはずと

→たくましい花ではないし、一輪だけだけど、花びらの数が多ければ、より生きていく強さが感じられるの…?

前半では、花が散るたびに届かぬ思いが涙や笑顔で消されて大人になるという成長の描写に納得したのに、花びらの数だけ生きていく強さを感じると言われると、恋愛上手な人の方が生きる強さがある、と思えてしまうが…。

そして、「やまない雨はない」って雨を試練のように描写するのはよくあるが、この歌での雨は「僕」のいやしじゃなかったのか!?

同じ曲の、せめて同じ二番の中だけでも、言葉の持つ意味合いは揃えてほしい…!

 

 

…あとは、ほぼ同じ歌詞の繰り返しなので自重することとします。

ひねくれ者で、本当にすみません。

20191016 シングル曲とかアルバム曲とか

胸を張って言えるレベルではありませんが、細々と音楽制作を進めている私。

その進め方として、アルバム(ミニアルバム、EP)という「楽曲の集合体」の完成を以て一つの区切りとしています。

2018年を例にとると、それまで制作した6曲を、「多分、これが真実」というEPとして括り、ジャケットや歌詞カードまで作り上げたところで「完成」としました。

その制作過程においては、一曲一曲の個性が少しでも活きるように、そして一枚の作品として通して聴いた時に少しでも飽きないよう曲順にも拘る等して、そのトータルバランスを重要視してきたつもりです。

 

しかし、近年の音楽事情を象徴する話題が、次の記事で取り上げられていました。

 

www.sponichi.co.jp

 

リンクが切れた時のためにこの記事を要約すると、B'zの楽曲「兵、走る」(21st Album「NEW LOVE」収録、2019年6月配信開始)について、「iTunes」で主に50~100位台を推移していたが、ラグビーW杯の盛り上がりとともに同曲だけをダウンロードする人が急増し、同年10月7日には3位となった、というもの。

この「兵、走る」はシングルではないため、従来の発想であればアルバム「NEW LOVE」を購入しないと聴けなかった一曲だったはずです。

しかし、配信によりアルバム曲も一曲ずつ購入できるこの時代においては、聴きたい曲だけをダウンロードすることも当然可能となります。

 

つまり、アルバムのトータルバランスを考える文化、そしてシングルという立ち位置そのものの意義がかなり希薄化していると言えるでしょう。

 

このように考えると、「自分の作った複数の楽曲を、自分が思い描いた曲順通りに並べ、自分の理想とする世界観を聴衆に伝える方法」は、もはやライブに足を運んでもらうことでしか実現できなくなっているのかもしれません。

 

music.apple.com

20191002 錦戸亮氏の独立について

2019年9月30日付での関ジャニ∞からの脱退及びジャニーズ事務所からの退所を発表した錦戸亮氏。

そして、その日が明けて2019年10月1日、錦戸氏が以下の媒体が立ち上げと共に、今後の情報をリリースしました。

 

【開設した媒体】

  • 公式サイト(宣材写真を含む)
  • YouTube(音源や映像を含む)
  • インスタグラム
  • ツイッター
  • Weibo

【設立した団体】

  • NFC(ファンクラブ)設立
  • NOMAD RECORDS(レーベル)設立

【今後の活動】

  • 2019年12月11日 第一弾アルバム「NOMAD」リリース
  • 2019年11月5日 全国ツアー「錦戸亮 LIVE TOUR 2019“NOMAD”」開催(全国5ヶ所11公演)

 

私はジャニーズアイドルに詳しくはないものの、ジャニーズを退所したメンバーが退所直後から(1分と間をおかずに)独立後の活動に関してプロモーションを行ったのは、異例の事態ではないかと勝手に思っております。

これまでジャニーズ事務所退所者は、テレビ出演の機会が著しく減るという現象がありました。(事務所によるテレビ局への圧力については、真偽のほどは定かではないですが)

有名人が有名人である証がテレビ出演によって示されていた時代においては、テレビ出演の減少はジャニーズ事務所退所に対する大きな代償だったでしょう。

しかし、これだけソーシャルメディアが発達した現代において、テレビに出演できないという状況はプロモーション上大きな問題ではなくなりました。

 

今回の錦戸氏のアクションは、テレビの時代が終わったことを明確に訴えたいという意図があったのではないでしょうか。

同時に、この一件によりジャニーズ事務所が築き上げてきた仕組み(影響力)が一気に崩壊する可能性もあります。

もっと自由に表現活動をしたいと思う所属アイドルにとって、錦戸氏の事例は退所を恐れなくてよいという励みになり得るからです。

以上を踏まえると、錦戸氏の一連の行動は時代の流れを象徴する、意味のあるものだったと思います。

 

ただ一つ気になるのは、大変用意周到な退所直後のこれらのプロモーションは、2019年9月3日に千秋楽を迎えた関ジャニ∞のツアー中(もしくはそれ以前)から着々と準備されていたのが明らかだということです。

関ジャニ∞のツアーは、心ここにあらずだったんだろうなぁ」と推察するのは私だけではないでしょう。

一般的な職業においても、一つの職場に身を置きながら転職先の面接試験を受けることはよくあります。ただ、その場合転職者の働きぶりを前職の人が目の当たりにすることはあまりありません。

錦戸氏の場合、表舞台に立ち「イメージ」を大切にしながら人の心を動かす仕事をしている以上、身のふり方一つで仕事上の顧客である「ファン」に与える印象が変わるという点では、今回の独立劇は一般的な転職と同じ状況とは言えないはずです。

ある意味ジャニーズ事務所への挑戦状とも捉えられかねない本件を思えば、渋谷すばる氏の退所時と違って、会見も開かれなければ本人からのメッセージもなかった今回の経緯にも納得がいきます。

 

合理的・効率的な行動は嫌いじゃないですし、ビジネス的に上手なタイミングでソロ活動を開始したことは十分理解しつつも、「立つ鳥跡を濁さず」とは見えない今回の独立劇に「それで良かったのかなぁ」と思ってしまう辺り、私は古い人間なのかもしれません。

 

話題性やネームバリューなど使えるものは貪欲に使いつつ、お世話になった事務所との縁を断ち切って漕ぎだした錦戸氏の新たな船出。

あまり関心はありませんが、今後の展開についてはチェックしていきたいと思っております。

 

www.ryonishikido.com

20190903 音楽の行方

ASKAさんと清春さんが同じようなことをブログとインタビューで語っています。

きっと、先日のROTTENGRAFFTYのNOBUYAさんとの会食ではこんな話をなさってたのでしょうね。

 

ASKAさんのブログより。

今後、僕の作品は、アルバムだけにはしません。別に「シングル」扱いというわけもなく、昨年、行いましたように、できた曲を「配信先行」で、発表していこうと考えています。

もちろん、次のアルバムには収められていくのでしょうが、きっと、配信ベースとなる音楽業界は、
例えば、

ASKA:2019年度作品
ASKA:2020年度作品

と、いうような年度別にカテゴリー分けされた紹介となっていく気がします。

出典:ASKA Official Website Fellows 「全曲、歌入れ終了」

 

清春さんのインタビューより。

長く活動してるアーティストほど、年代で括ったほうがわかりやすいのかなって思いますね。そうすれば、「バンドで作った」みたいな括りで言われなくなる。それよりも、その人が2019年に作って記録したっていうほうがシンプルでいいなって思いますね。

出典:BARKS 【インタビュー】清春、カバーアルバムを語る「時代とか関係ない。何年経っても古くも新しくもなく」

 

数年前、とあるラジオ番組の、出演者が数珠つなぎに質問をする企画で、前週に出演した清春さんがASKAさんに質問をする、という出来事がありました。

これまで全く繋がりを感じることなく別々に応援していたお二方が、番組を通じてそのような形で接触しただけで興奮しておりましたが、ここにきて、本格的な交流をされることなろうとは思ってもみませんでした。

いつか、対談企画や、もしくは音楽的なコラボレーションが見られたら…と期待してしまいます。

 

 

www.fellows.tokyo

www.barks.jp

 

 

 

20190830 「Chage氏は洗脳されている」という仮説の仮定

参考記事 3つ

ameblo.jp

 

 

 

 

こんな周りからの声がある中での、1年前のこの記事と、

aska-burnishstone.hatenablog.com

 

 

その1年後のこの記事。

www.fellows.tokyo

 

 

点と点が結ばれて線が生まれる気がします。

Chage氏は洗脳されている」という仮説を立てれば、の話。

 

あくまで仮説の仮定です。