4th EPのタイトルは、「正午の実験室」。
「正午」とは、私の音楽制作が平日のお昼時にのみ行われていることを意味しており、「実験室」は、今まで曲作りにおいて出来ていなかったことに敢えてアプローチした一枚だったことに由来します。
仕事時間の僅かな狭間に、音の世界に没頭して生み出された作品達。
ぜひ、楽しんでいただけると光栄です。
1. さようなら
曲作りを着手する前から、「幕開け」「始まり」を意識した一曲がほしいと思っていました。
この曲における実験は、4/4拍子からの脱皮。
私なりの「卒業ソング」のつもりです。一曲目でいきなりですが(笑)
2. 開花
ギターの音色に頼らないロックソングは生み出し得るのか。それがこの曲における挑戦でした。
試行錯誤の結果、電子的なベースを音のメインとし、その他の音色も極力削ぎ落としたためチープ感があるかもしれませんが、私としてはシンプルかつ程良いロック感を醸し出せたと思っています。
曲作りは基本的にベースラインから作り始めますが、これまではベースラインだけで「心地よい」「かっこいい」流れを求めていました。しかし、この曲では敢えて自分で違和感のあるベースラインを組み立て、メロディでその違和感を中和できるかという試みも行っています。皆様の耳にはどう聞こえるでしょうか。
テーマとしては、バンド活動休止後の私の音楽に対する姿勢をストレートに描いてみたつもりです。
その点では、1st EP収録の「孤高につき、光を生み、」の兄弟曲とも言えます。
3. ドゥリモンスタ
音楽理論の理解が乏しい分、変な曲にならないようこれまでは出来るだけ一曲の中でキーを変えないように心がけておりましたが、本作品では意識的に転調に挑戦。
平成後期から令和にかけて、人々がコミニュケーションについて悩んできた部分を、歴史に残すべく作詞いたしました。
4. 普通の星
2015年に国連が採択した「持続可能な開発目標」、いわゆるSDGs。
この曲は、勝手に作らせていただいたSDGs応援ソングです。
呼吸ができること、水を飲めること…今日本ではある程度当たり前と思われている生活こそ「普通」と定義してよいと思うのですが、それが普通じゃなくなる日がくるかもしれない…。
SDGsは、そうならないためにも必要な目標だと思っており、そこがわかりやすく伝わる歌詞を目指しました。
5. クモ
今までで一番トラック数が多い作品。今の私一人での時間と実力においては、この曲が精一杯の編曲です。
テーマはズバリ「泥棒」。私の好きな様々な映画・アニメ作品の世界観を統合した舞台で描いており、勝手にタイアップをいただいたつもりで書いてみました。
6. ひとはひとり
前曲から一点、シンプルさにこだわった曲です。たった一種類のベースラインだけで最初から最後まで突っ走っています。
それでもメロディ構成の組み合わせにより、退屈な曲にならないよう心がけてみました。
少し前の私なら、人との繋がりがどうこうなんて歌詞は書けなかったでしょうが、このベースラインを思いついたときから、こんなテーマが呼んでいる気がして、不慣れながら頑張って書き切りました。
ラップは、フリースタイルは一切できませんが、こうした曲の一要素として歌わせていただく分には実はそんなに嫌いじゃありません。今後も、たまには取り入れていきたいです。
ジャケットのイラストは、今回も宮崎市在住のイラストレーターYHiRO氏にお願いしました。
但し、今作においては「イラスト」ではなく「アート」と呼びたい。一目見た時からそう強く実感しました。
実は、私もこの作品に込められた意図は聞かされていないのですが、EPタイトル「正午の実験室」にインスパイアを受け、彼なりの実験の結果として完成させてくれた、その執念のようなものがヒシヒシと伝わってきます。
殻を破って生まれ出でたこの「正午の実験室」。よろしければぜひお聞きください。
2020年10月31日、邦秋 4th EP「正午の実験室」リリース。よろしければお聴き下さい。4枚目にして初めて全て自分で編曲まで行ってみました。今回のYHiROくんイラストはもはや芸術です。
— Kuniaki | DTM作詞作曲 | ブランド・プランナー2級 (@Logoski92) 2020年10月31日
配信➡️ https://t.co/OorOwVz6Sf
歌詞➡️ https://t.co/8bpySsqJyg#DTM #作詞 #作曲 #作詞作曲 #自作 #Garageband pic.twitter.com/h3nInwMnpb