邦秋の、ギャラリー「個と場」

宮崎在住のランチタイムミュージシャン、邦秋(くにあき)の頭の中。アイデア備忘録・雑感・お役立ち情報から創作活動(音楽・歌詞・散文詩等)の展示・解説まで幅広く。関心事:DTM・音楽・ロゴ・デザイン・教育・APPLE・効率化他

20190510 自転車通勤ツール(リュックサック篇)

これまで、数十分の自転車通勤時の鞄として、THE NORTH FACEザ・ノース・フェイス)のリュックサック「BCヒューズボックス」を愛用しておりました。

しかし冬が過ぎて、少しずつ背中のムレ・汗が気になってきたこともあり、買い替えを決意。

 

今回の買い替えに当たって重視した条件は以下の5点です。

 

・背中がムレにくい。

 

Macbook Air(13インチ)が収納できる。

 

・通勤用として使用しても差し支えないデザイン。

 

・本体が重過ぎない。

 

・価格が10,000円前後。

 

ウェブ上でありとあらゆるリュックサックを探した結果、行きついた答えが「Deuter GIGA」です。

  

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Deuter GIGA

 

ドイツ生まれのDeuter(ドイター)は、1930年に世界で初めて背中の汗濡れを軽減するリュックサックを開発したメーカーとの事で、今回の私の課題解決に最適なブランドでした。

背面は、「エアストライプシステム」が採用されており、曲線を描いた突起の箇所のみが背中と接触するため、ムレが随分と軽減されます。さらに、この突起箇所も熱気が上方へ排出される仕組みとなっているそうです。

 

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Deuter GIGA エアストライプシステム

 

Macbook Airの持ち運びについても、ノートパソコンの収納のための独立したスペースが確保されており、こちらも私の条件に期待以上に合致するものでした。

 

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Deuter GIGA ラップトップコンパートメント

 

多様な小ポケットや内ポケットにより、大小さまざまなものを分類・整理できるだけでなく、ペットボトル等を入れるためのサイドポケットもついていて、期待を上回る使いやすさに大変満足しています。

 

さらに、本体は870gということで、BCヒューズボックスよりも140g軽く、担いだときの体へのフィット感もよくできています。

 

これから始まる暑い季節に、少しでも快適に、少し多めの荷物を持ち運びたいそこのあなた。

 

ぜひこういった機能的なリュックサックを使ってみてはいかがですか?

 

次回の自転車通勤ツール紹介記事では、「ワイヤレスイヤフォン篇」について触れたいと思っています。

 

20190501 アイコンの改定について

元号が令和となりました。これを節目に「心機一転!」と意気込む方も多いかと思いますが、私も例に漏れず。

 

今まで、SNSのアイコンは私のサインの理想形をメインとした画像にしておりましたが、本日からイラストレーターYHiRO氏による新しい作品に致しました。

 

 

kuniaki.hatenablog.com

 

 

現在製作中の2ndソロアルバムのテーマ・タイトルに沿って描いてもらいましたが、私の心に棲む「悪そうなヤツ」を見事にYHiRO氏が具現化してくれました。

 

その作品が、こちらです。

 

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イラスト案は2つあり(YHiRO氏の仕事の流儀)、どちらも期待を超える作品となっておりましたので、案1だったこの作品は、CDの発表を待たずに、私のアイコンとして使用させていただくことに。

 

そして、CDジャケットには案2を使用させていただく予定なので、それはCD詳細が決まり次第、お披露目させていただきたいと思います。

 

YHiRO作品は常に遊び心がいっぱいです。そして、YHiROシグニチャーも必ずどこかに潜んでいます。

 

ぜひ拡大をしながら、じっくりとご覧いただければ幸いです。

 

YHiRO氏の作品はこちらからご覧ただけます。

yhirojapan.web.fc2.com

2019年4月30日

昭和に生を享け、これまでの人生の大半を平成に生きてきた

 

意味のない時間の流れに節目を刻み

今や過去を感じてしまう僕たちだから

 

明日から生まれてくる人は、

自分との関わりを感じない平成という時代を

縁のない昔話と捉えるのだろう

今日と明日の生活には大きな違いがないのに

 

人は進化の土台に立って人生を歩み始める

地層の下には30年の間に生まれては滅びた歴史が数多眠っている

これまでリアルタイムで驚いてきたことが

当たり前となって日常が過ぎていく

 

 

平成を生きた分だけ生きられるかはわからない令和の年

 

昭和から持ち込んできた宝箱の

素敵な宝石や大事な形見を

次に伝えていくラストスパートにしたいし

 

人々の純粋な喜びで幕が開き

様々な調和が美しく保たれていたと

後の世に伝わる時代でほしいと願っている

20190426 プロフェッショナルに憧れを抱かせるというキャリア教育(提案)

先日、小学校向けキャリア教育用副教材の完成を記念し、掲載企業からの参加として、その教材の児童への贈呈式に出席して参りました。

 

その教材(冊子)は、様々な業種について、それぞれを代表する企業・団体(以下、「企業」)を一社取り上げて紹介するものです。

 

当日は、贈呈式に加え、キャリア教育の授業の一環として、式典に参加した企業がそれぞれ3分ずつ仕事の紹介をする、という機会も設けられました。

 

こうして、小学生のうちから様々な仕事を知る機会は素晴らしいことだと思いますし、この教材作成を企画制作された印刷会社さんの教育への意識の高さは地域の誇りでもあります。

 

そんな中、私は、いつもの悪い癖でこの企画をさらに充実させるにはどうすればいいか、を考えていました。

 

 

私が導き出したその答えは、この教材及び3分間スピーチを「業種の紹介」ではなく、「地域のプロフェッショナルを知る」ことに注力した「職種の紹介」にシフトするというものです。

 

以下、3分間スピーチの方に特化して論を進めてまいります。

 

 

例えば印刷会社の場合、今回のように業種の紹介ですと、児童に対しては仕事の内容を以下のとおり簡潔に伝えることとなります。

  

「○○印刷から来ました△△と申します。印刷会社には、デザイナー、UI/UX/ウェブデザイナー、印刷担当など、様々な職種の人がいます。

印刷会社と言えば、冊子やポスター、包装紙や商品パッケージをデザインして印刷をするだけ、というイメージがあるかもしれませんが、私たちの会社では、パソコンやスマートフォンで見るウェブサイトを作ることもできます…」と会社でできることの説明をしがちではないかと察します。

 

もちろん、会社の説明としては大変丁寧なのように感じるのですが、敢えてその中の一つの職種をピックアップして、プロの働き方を紹介してあげるのです。 

 

「私は○○印刷の△△と申します。私の仕事は、DTPデザイナーといって、主に冊子やポスター、包装紙や商品パッケージのデザインをしています。

私は、物を売る上で最も大切なことの一つとして、『良いデザインであること』が挙げられると考えています。

例えば、ここにA・Bという二つの菓子折の箱があります。皆さんはAとBのどちらを手に取りますか?

多くの方がAを選びましたね。私は皆さんがそうなることをわかっていました。なぜなら、皆さんがAを選ぶように私がデザインをしたからです。

中身のお菓子が美味しいことも勿論大切ですが、それをお客様が手に取ってくださるか、食べてもらって「美味しい」と言ってもらえるかどうか。そんなお菓子の運命を、パッケージデザインが背負っているとも言えるのです。

なぜなら、実は、AとBは中身が全く同じお菓子だからです。

デザインは、ただ楽しそうに色を塗ったり文字を書いたりするだけではありません。

赤を選ぶかオレンジ色を選ぶか、文字を太くするか細くするか、紙の素材はツヤツヤしたものがいいかそうでないか…こうした細かいところ1つ1つについて、見た人がどう感じて、どう行動するかを考えながら決めていきます…」(509字 約1分半)

 

こんな滑り出しで話を始めれば、「プロのデザイナーって、こういう視点で仕事をしているんだ!」という発見と共に、将来の夢を描く上での憧れの対象とする方も出てくると思いませんか?

 

 

例えば、銀行の場合。業種の紹介ですと、説明はこのように始まります。

 

「○○銀行から来ました△△と申します。銀行は、簡単に述べると、お金を貸すところ、そしてお金を預かる仕事です。

お金は自分で持っておくと紛失のリスクがありますが、銀行でお預かりすることで、安全に管理することができます。

また、最近ではお金をお預かりして増やす努力をする『投資信託』や保険を取り扱うなど、様々な形で地域の会社・お店、そして一人一人の生活に役立つ仕事をしています…」

 

こちらも銀行という職場の業務内容をわかりやすく伝えてはいますが、そう聞いたところで、小学生に「私はお金を預かったり貸したりする仕事に就きたい!」と思っていただくのは難しいように思います。

 

 

そうでなく、登場する人が次のように自分自身のプロの仕事を紹介するのです。

 

「私は○○銀行の△△と申します。私の仕事は、地域の会社やお店に対して、お金をお貸しする仕事をしています。

貸したお金を返していただく際に、「利息」というお金を足していただくことで、○○銀行は儲かることできます。

地域には様々な銀行がありますが、その中でも○○銀行からお金を借りていただくために、私はお客様である会社やお店のことを一から勉強して、どうしたらよりよい会社・よりよいお店になれるかを、社長さんや店長さんと一緒に考えます。

私は現在20件のお客様とお付き合いがあるので、20種類の業界・会社・お店についてたくさん勉強をしなければなりません。それはまるで、それぞれの会社やお店の一員となったような感覚にさえなるほどです。

もちろんそうして様々な職場のことを深く考えるのは簡単ではありませんが、社長さん・店長さんが私を頼ってくださり、『△△さんのところでお金を借りよう!』と決断していただける喜びを感じられる仕事です。例えば…」(408字・1分10秒程度)

 

このように話せば、児童が「銀行で働くこの人は、社長さんや店長さんという偉い人に頼られる仕事をしているんだ」という印象を抱くのではないでしょうか。

 

 

以上、全て私の妄想で語ってしまいましたので、デザイナーや銀行員の方からすると「何を言ってるんだ!」と飽きられる内容を綴ってしまったかもしれませんが、キャリア教育の理想の形として、意図したことだけでも伝われば幸いです。

 

プロフェッショナル本人から語って頂くのが理想的ですが、人前で話すことが苦手という方もいらっしゃるでしょうから、そういった場合は社内の上手な方が十分ヒアリングをした上で、代弁する方が効果的になりえることもあるでしょう。

 

 

ポイントは、ざっくりとした職場紹介ではなく、一人一人のプロが、日頃から何を考えて、何を努力して、何を成しているか。

その具体的な姿を提示して、子どもたちにたくさんの「憧れ像」を提示することが、より実質的なキャリア教育になるのではないかな、と思った次第です。

そのエッセンスを、冊子にも反映出来ればなお素晴らしいと思います。

 

キーワードは、「プロフェッショナル」です。

待ち時間の楽しみ

毎朝、青信号を幾度か見送らないと通過できない大きな交差点がある。
 
いつも右車線に位置する僕は、
気が付くと左車線に並ぶ赤いブレーキランプの整列を眺めている。
 
先に見える信号が青になった後、
海外中継の時差のようなタイミングで、
視界の最前列の車のブレーキランプが消灯する。
 
その消灯が一台ずつ迫って来るのに合わせて、
僕は、
ド・レ・ミ・ファ・ソの音階で心の中の効果音を鳴らしてしまう。
 
そして、衛星分離の再現映像のような滑らかさで
一台ずつ柔らかに車が列から巣立って行くのを見送る。
 
そんな時間を過ごしていると、あっという間に僕の番が来る。

20190422 「からだ☆ダンダン」とB'z「FIREBALL」の共通点

またまた、「おかあさんといっしょ」(通称:おかいつ)の体操ソング、「からだ☆ダンダン」についての発見に関する備忘録的な共有です。

 

なぜこんなに「からだ☆ダンダン」について細切れに色んなことを考えるのかというと、日常生活において子供に対して歌う機会が圧倒的に多いからなのです。

 

 

さて、先般の記事「20190417 ブンバ・ボーンのすごさ」にて、「オペラのように目まぐるしく展開していくのが体操ソングの特徴」である旨、言及いたしました。

 

 

しかし、当該記事執筆後に、新曲「からだ☆ダンダン」は、意外にも同じ、もしくは類似するメロディが繰り返されていることに気づきました。

 

例えば、カラダ☆ダンダンのメインテーマに続く、最初のパート

カニさん、えびさん こっかくカクカク」
「サメさん、サバさん こっかくホネホネ」 

と、次のパート

「かいそう たいそう こんぶにわかめ」
「かいそう たいそう でんでんだいこ」

は、似たようなメロディ構成となっています。


さらに、 

静かな「にんじゃのおさんぽそろ~りそろ~り」

と 

子どもたちが走り回る
「じまんのエンジン、ジンジンもやせ」
「じまんのにんじん どんどんたべて」

も、雰囲気が対照的なようで同じメロディです。

 

楽曲アレンジの業により「目まぐるしく世界観が変わ」っているように感じさせつつも、一つの作品として統一感を持たせ、かつ、(恐らく)子どもたちに少しでも早く馴染むよう練られた結果、このような構成になったのではないかと考えています。

 

同じメロディを複数パートで使用するのは、聴き手が飽きてしまう恐れがあるのでなかなか勇気がいる手法です。

 

ところで、そういった構成の曲が私の好きな曲の中にもあります。

 

それが、B'zの「FIREBALL」。

 

この曲も、Aメロとサビが全く同じメロディとなっております。

 

Aメロ

「夜明けまで続きそうなおしゃべりに頭が割れそうで

 僕を見ようとしない きみに声をかけるスキはない」

 

サビ

「魂に火をつけろ まっ青にこおりついちゃう前に

 My soul is flyin' like a fireball クズのような 迷いも灰になれ」

 

この事実に気づいたのは発売されたから随分後でしたが、同じメロディでも一曲の中でメリハリを感じていたのは、音の厚みの変化・声の強弱・サビ前のブレイク・サビのパワーフレーズ等、さまざまな技術が複合的に組み合わせれた結果だろうと考えています。

 

「からだ☆ダンダン」と「FIREBALL」…全く異なる性質の2曲ですが、意外なところに共通点を感じていただけたのではないでしょうか。

 

変わりたい、変わりたくない

遠慮もなしに放たれた あの言葉で幕が開いた

轍を全て蹴散らしていく 鳥が描いた輪も乱れて

 

在りもしない答探し 彷徨える虫になり

誘われた灯りのもとでまた迷えるよ

 

朝の前に迎えた昼に 雨が空へ帰っていく

青いランプが足音を停めて 赤色で動き始める

 

夢の無い夢のような現実と向かい合って

眠りから覚めれば ほら、新しい昨日が明けた

 

落ち着いた航海を嫌って

穏やかな波を掻いて水平線まで揺らしてる

 

変わることだけで心満たして

生きていくことは美々しいけど

色を重ねていくだけではいつしか黒になるよ

駆け出す視線の先のゴールは

蜃気楼が生み出している

それでも届くはずのない右手を伸ばして

 

 

秋空の中の動かぬ雲のような化石だけは抱き締めた

 

愛おしい生い茂った森で

葉の入れ替わらない木が時間に取り残されてる

 

変わらないものを大切にして

生きていくことは美しいけど

殻に包まれたままでは心が澱んでいくよ

 

体が動かないまま

両隣の車線では目まぐるしく皆が過ぎていく

それをただ黙って眺めてる

 

枯れない花の幻想を見て

捧げる水すらも減らしては

乾いたまま命も絶え土に眠っていく

 

 

動けないまま

見送って

また一人になる