自民党議員が「巫女のくせに」と発言したことが問題視されています。
また、一人間の言葉尻をつかんで大々的に報道されていますが、他に取材し伝えるべきことはないのか、と思ってしまいます。
この「巫女のくせに」は、本当に女性蔑視の性格を帯びているのでしょうか。
聞けば、ことが起こったのは選挙の必勝祈願の会場であった北海道神宮。
そこに所属している巫女さんから、ビジネスで言うところのお客さんである団体のことを「好きじゃない」と言われれば、それは「(必勝祈願を開催している神社の)巫女のくせ」と気分を害してしまうのは理解できる気がします。
また、別の可能性としては、「主として日本の神に仕える女性」(Wikipediaより)が、参拝に来た人の所属団体を見て応対を変えることは適切か、という意味での「巫女のくせに」であれば、それはまた捉え方が変わってくるでしょう。
もちろん、そうじゃなくて本当にただの女性蔑視なのかもしれない。
ただ、そこのところの精査がしっかりとされていないまま、報道されているのであれば、これはただの揚げ足取りであり、政治活動の足かせであり、報道の受け手の時間の無駄であります。
2月にあった丸山議員のオバマ大統領に関する表現の報道もそう。
アメリカではかつて黒人が奴隷として扱われていたというのは、歴史の教科書に載っていることであり、そう言った時代を経て、今、時代は変わったという意味だったとしか聞こえず、そこには何の違和感もなかったのですが。
(ただ、「米国の51番目の州」の方は真意がよくわかりませんでしたけれども。)
昨日述べた「テレビ嫌い」の原因の一端は、こういうところにあります。