20190314 「味あわせて」「味わわせて」
作詞(詩)を趣味にしていることもあり、日頃から言葉は大切に綴っていきたいと思っている私ですが、今日は自分の言葉の(文法的な)間違いを自覚する出来事がありました。
Wordで、贈り物(食べ物)への礼状を書いている最中、「美味しくいただいた」の意を込めて、「味あわせていただきました」と入力。
しかし、変換範囲(下線)が「味 合わせて」と2カ所に分かれたことに違和感を覚えました。
「変換範囲が2カ所に分かれたということは、この言葉には誤りがある」と察し、しばらく考えたところ、この言葉の終止形は「味わう」であることに気づいた私。
落ち着いて考えた結果、正解である「味わわせていただきました」を導き出すことができました。
恥ずかしい勘違いだったものだ、と思いウェブで検索してみると、私と同じように「味あわせて」と思っている方も多く、むしろ最近では市民権を得ているとのことでした。
言葉は刻一刻と変わっていきます。そして、より多くの人に使用される言葉が、一般化するケースも少なくありません。
ただ、できればその中においても、構造的な正解が別にあることへの自覚が人々の根底にあった方が、原理原則を見失わない点でよろしいのではないか、と思っているところです。
追伸:
上に紹介した「NHK放送文化研究所」。
初めて拝見しましたが、文章がフランクで面白い読み物となっています。